県のイメージともども、いまいちパッとしない宮崎の食名物。
お次は、これを目当てに全国からお客さんが詰めかけることがあるのだろうかという、レタス巻です。
じゃって、レタスだぜ!? 今日では、廉価普及版のサラダ巻をスーパーなどでフツーに見かけるようになりましたが、それでも決して主役にはなれない存在よね。
一方、宮崎市内や次に訪れた鹿児島の店頭を見ると、なかなかどうして、市井の味として定着しているのは間違いないようで、侮れないやつなのです。
レタス巻は、野菜嫌いな平尾昌晃先生のために工夫されたお寿司なのよ!
実は知ってたんだわ。なぜなら、私は必殺シリーズが大好きな、瀬戸の花嫁フロムカナダだから。
平尾先生が常連とのことで、てっきり、酒の香漂うニシタチあたりのお店なのかと想像していたら、大淀川ほとりの住宅地、というか、むしろ官庁街の外れという環境なのかな。店内には広い座敷もあって、宴会なども余裕な感じのお店でした。
お昼のお客さんは、車で遠くから食べに来ているような方がチラホラ。気取らんお店というか、客の靴も揃えんし、寿司桶は裏側向いて出てくるし、ヲバの対応はざっくばらんです。
つけ場には熟練の職人さん。でっかい桶に剥がしたレタス葉が大山に積まれており、いやぁ、名物とはいえ、こんなに使うものなのかとたまげました。
レタス巻入りの大盛り握りを注文。
お寿司は大木から削り出された鉢に盛られ、インパクト大ですね。
あらかじめ皿に注がれて出てくる醤油は甘い文化圏で、やはり甘めなシャリはみっちり握られております。
レタス巻は隣の鉄火巻きと比べると、だいぶぶっとい仕上がり。軽くつまむつもりでレタス巻だけの盛りを頼むと、予期せぬ満腹に見舞われそうよ。
その他、品書きをざっと見る限り、ネタは昭和な町寿司屋風のベタな内容で、観光的に嬉しい宮崎の旬や、地魚うんぬんの路線ではなさそうね。
さて、注目のレタス巻。
一般的なサラダ巻だとカニカマなどでやっつけられるところ、ちゃんと甘みのある茹で海老が使われているところがお寿司屋さんらしさであり、キモでもありますね。レモンの酸味を加えたユルめな自家製マヨとの相性も良き。
レタスも上手いこと幾重にも折り畳まれて、心地よき密度のあるシャクシャク食感なのよ。ここも他との違いだな。
広がるレタスをしっかり包むためか、海苔も二重になっているようで、バリッと強い歯ざわりです。
なるほど、元祖らしく、一ランク上のレタス巻であるのは間違いないわ。
ただ、海苔についてはわずかな時間経過とともに噛み切りづらく、中身がズルッと出ちゃうことにもなるので、手渡しされた一本をその場でバリバリいただくのが、最上の食い方かもしれないな。
付属の赤だしは、もう一つの名物らしいカニ汁にアップグレードしました。
これでもハーフサイズで、ワタリガニの半身が入り、味わい的には十分です。
コメント一覧
>県のイメージともども、いまいちパッとしない宮崎の食名物
宮崎県に縁もゆかりもありませんが、
いろんな名物がありますよね。
そういう感覚だということは、己の無知を曝け出しているだけなのではないでしょうか。
>匿名さん
パッとするかどうかで、有無なんて語ってないんだよな。