なんだかんだでご当地グルメが豊富な宮崎の地。
近年では、宮崎辛麺の名前もよく耳にするようになりましたね。
やはり、対馬から、九州にかけては、半島からの影響が今なお少なくないようで、別府冷麺と同様、こんにゃく麺を用いる温かい汁そばが名物になっているようなのです。
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つっても、そんなに歴史があるものではなさそう。
宮崎の中心市街にも提供店は複数ありましたが、ラーメンみたいに様々な専門店が根付いているというよりは、もっと片手間、安易な形にもみえました。
むしろ、延岡市の発祥店ののれんを譲り受けた「桝元」が、ひたすらに店舗を増やして、辛麺ブームの大方を背負っているのが実情なんだろうな。
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ニシタチのくたびれたスナック雑居ビルの奥に隠れたこちらも、”元祖辛麺”を掲げており、理由がわからんわ。
をばちゃんが一人でやっているようだけど、朱塗りカウンターの店舗も相当に古臭いし、薄暗いし、誰もいないし、外から様子も伺えんから、めっちゃとっつきにくい店なのよ。
メニューは辛麺と軟骨煮とビールのみ。
この変な器もそうだけど、なぜか沖縄方面の気配も感じます。
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あ…
不覚にも旨いかも。
ふわふわ卵に豚ひき肉もたっぷり。ニンニクの風味もいい感じにパンチが効いて、これはまごうことなく、オレたち京浜の庶民が愛するニュータンタンメンのテイストなのよ!
別府温泉のように韓国人旅行者が多いわけでもない延岡で、なぜこんなもんが生まれ育まれたのか不思議だったのだけど、実際、川崎のニュータンタンからヒントを得たという話もあるらしいんだよね。
違いはニラと麺。
そば粉と小麦粉で作るこんにゃく麺は、独特な食感だけでなく、表面にザラつきが適度にスープを持ち上げて良い感じにマッチするもんだな。
基本の辛さは一辛なのかと思わせつつ、実際は、この八辛からやっと始まるくらいなのよ。値段もここから上がるので、手前でいいかなと妥協すると、中途半端なもんを食うことになって失敗します。その点は初心者に不親切か。
ベースのスープが安易な店もあるだろうし、辛麺の文字通り、しっかり辛くして食った方が魅力を味わえそうですね。
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