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岡山・中納言「廣榮堂本店」のむかし吉備団子、調布、むらすずめ

岡山銘菓といえば、きびだんご!

駅ビルのお土産街も、その過半がきびだんご屋で占められており、まさにきびだんごまみれな状況でした。

我が国で最も有名な昔話である「桃太郎」に出てくるキーアイテムだもんね。

子供心に一度は憧れる食べ物だと思いますよ。

しかして、実物を口にしすると「…ん? …あれ??」って、不思議に思いませんでしたか?

だって、求肥じゃんか! キビなんて、ほとんど入ってないじゃんか!!

どうやら、昔話の黍団子と現代の吉備団子は別物と考えた方がいいようなのです。

明治期に現代主流となる吉備団子の原型を作ったといわれているのが「廣榮堂」

戦後「廣榮堂本店」と「廣榮堂武田」に分裂して、ご覧のように、2軒列んで営業するという異様な状況が続いておりましたが、実は本家筋という武田の方が、先ごろ、駅ビル店舗を残して撤退。経営上は勝負あった感じです。

主力商品の元祖きびだんごは、横浜のデパートなどでも買えますよね。

日持ちもしますし、気安い値段とネームバリュー。

ひょいとつまみやすい碁石大で、シンプルな甘み、ダルンと柔らかな食感が特徴です。

現地では、むかし吉備団子という商品も販売されておりました。

きびだんごを一層美味しく召し上がることのできる特別ブレンドの緑茶パックをつけて ”最高のきびだんご体験” を約束してくれるらしいのよ! お、おう、そうか…… 

なるほど、むかし仕様の方が、通常品よりもシコっとした歯ざわりで、甘さは控えめの真面目なお味。より甘く、より柔らかく、日持ちも長く進化したのが、現代の商品なんだね。

強いて好みを選ぶなら、むかし吉備団子。

ただ、そう言われないと、ことさらの差異は意識はしないだろうし、そもそも、きびだんごって、店舗間のお味の差がどれくらいある商品なのか?

ざっと見、店側もパッケージデザインや、マスカット風味やモモ風味のバリエーションでもって差別化する方向で動いており、いくつものお店を食べ比べてみようという気持ちはさっぱり起きなんだのよ。

県民の皆さんは、普段どのように推し店を選んでいるのか?

とりあえず、トップの「廣榮堂本店」で良かろうもんという感想です。

もう一点、こちらはだいぶ地味な知名度ではありますが、岡山銘菓として挙げられるのが、調布です。

拍子木に切った求肥を、小麦粉の焼き皮でくるんだお菓子。

マヂでさ、ご当地の民はどんだけ求肥が偏愛なのか!?

やはり中国四国に定着しているカステラ生地のお菓子でもありますね。

関東民として、京都の若鮎好みがさっぱり理解できないし、あんこなりの強い具ならともかく、淡い味の求肥に、皮なんて巻くんじゃねぇよと思う私なのであります。

若鮎はまだ初夏をモチーフにキャラ立てできますけど、調布は巻いた布型ですからね。

分かんない。マブで異文化を感じるお菓子です。

お土産パック品は1本でも食べごたえあるサイズ感。求肥こそモチモチを保っておりますが、薄焼きの皮がやや粉っぽく感じます。

あるいは、ごく軽くレンチンしたらおいしさが復活するのかも?

倉敷銘菓のむらすずめにも食指を伸ばしており、きびだんご、調布と共に、”廣榮堂の三銘菓”を謳っているようです。

ほどよく抑制されたお味の粒あんはおいしい。

ただ、やはり、パック品は薄焼きの皮がやや口の残る感じで、よりふんわりな「橘香堂」のが好みかな。 

やはり、むらすずめも、調布同様に、作りたてをなる早で食べるべきお菓子なのかもしれませんね。

そういう意味では、お土産好適は、きびだんごか。 

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