札幌・円山公園「森彦」のシブースト、森の雫

夜パフェが熱い札幌の街ですが、昼カフェ界を席巻しているブランドは「モリヒコ」でしょうか。

札幌市内を中心に、趣の異なる１１店舗を展開して、いずれもカッコイイお店に仕上がっているようですよ。

せっかくなので、今回は本店を覗いてみることにしました。

お店は円山公園近くの住宅街にあるのですが、ここらってば、開発の手が鈍っているような不思議な環境なのよね。かつての山裾に沿った形なのか、東西南北にきっちり区切られている札幌の街の中では、ふにゃふにゃの路地も異質に感じます。

そんな中にある古民家を、自らリノベして開いた喫茶店がグループのルーツ。

お店は蔦に埋もれて、それっぽい雰囲気を醸しております。ただ、元が民家なので、必ずしも店舗向きではないし、ほんとにこんなとこにお客さんが集まっているのかいなと訝しみつつ入店したのです。

いやいや、平日午後でも女性客でほぼ満席で、店を出る頃には行列もできてたので、人気は本物ですわ。

店内は古民具などを配するノスタル志向。夕暮れ色の照明が灯るまったり空間なのだけど、とにかく周囲の女子たちのおしゃべりが止まらねぇので、かしましいな。

ビシッと作られたシブーストが出てきました。

濃厚にトロけるクレームシブースト。りんごの甘みと酸味。ほんのりお酒と焦げの香。土台の塩みとバターのコク。それぞれの部位がメリハリきいてて、とってもおいしいじゃんか。　

本店ブレンドのコーヒー、森の雫もどっしりな飲みごたえがあり、これもおいしい。

なるほどのクオリティなのよ。

これが店主こだわりの１店舗だけに留まらず、複数拡大出来ているのがすごいところで、札幌の喫茶事情は、レベル高そうだなと感じるのです。