大正１２年創業という「志のぶ本店」
仙台ラーメンを代表する老舗と聞きましたが、残念ながら、数年前に閉店されたようです。
仙台のご当地ラーメンて、気の利いた食堂で出てくるようなレトロな中華そばの系統で、他所と比べ、目立つ特徴があるわけでもなさそうなのよね。
ご当地の都市化に伴い、様々な現代ラーメンが流入してくる一方で、高齢化する老舗は次々閉店している状況で、否応なく先細りの気配を感じてしまう文化でもあります。
唯一残っている二十人町の支店を覗いてみました。
仙台駅の東側にあるこのエリアも、近年の都市開発によって、ガラリ様変わりしたみたいなんだよね。かつて下町の中華そば屋だった当店も、変化の荒波をからくも乗り越えた感じなのかな。
店舗はさっぱりキレイになり、作り手も比較的若かったので、まだしばらくは現役を続けてくれそうです。
人気も上々らしく、午後の遅い時間にも、お客さんが車で次々やってきて、ほぼ満席の店内でした。
ワンタン麺が定番のようです。
うん、なるほど。いかにも醤油ラーメンですって感じの大衆味だな。
スープは控えめながらもやわらかみがあり、往年の糸車とかの”京風ラーメン”を思い出すかもね。もっとも、お味なんかはなんも覚えてなくて、そんなイメージってだけだけなんだけどさ。
やや軟な茹で上がりのストレート麺は、水っけあるツルツルな口当たり。噛み締め豚に、ややクセのある風味のメンマ、ツルンとしたワンタン。
日常の一杯というか、食べ飽きない味ではあるね。
ところで、卓上には白黒のコショーが揃えた店が幾つかあったけど、仙台の麺食いはコショーを使い分けるのだろうか？ 白一択じゃないの？？
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