百貨店が建ち並ぶ広島市街地において、地元の顔といえるのは、やはり「福屋」でしょうか。
昭和4年に広島初の百貨店として創業。戦後も市民と共に復興を歩んできたお店といえるでしょう。
右手の部分は被爆建造物でもあるようですね。内部は全て焼けて外壁や骨組みを残すのみだったらしく、後に修復や増築を重ねながら、その歴史を繋いでおります。
「福屋」は県下に中小規模のサテライトを複数出店しているのですが、このご時世では、百貨店らしさを提示できないハンパ規模の店舗はことさら厳しさを増してるんじゃないかな。
今後は整理縮小の流れの中でジリ貧にならず、いかにコア店舗のクオリティを高めていくかが問われそうです。
地下食品街に入る、大正7年創業の老舗菓子店で夜のおやつを買ってきました。
もみじ饅頭以外では、この「平安堂」か「高木」が広島定番のお菓子屋さんみたいです。
看板銘菓の吾作饅頭は、地元で開かれた菓子博で名誉総裁賞を受賞した商品だって。
胡桃をあしらった粒あんの焼饅頭なので、特段珍しいお菓子ではありませんが、胡桃の香ばしさ、一歩控えたつぶあんの味わい等、悪くない仕上がりです。
かつて「福屋」には、専属の菓子部があったんだって。
そこで作られていた名物の福屋饅頭を、現在こちらが受け継いで製造しておりますよ。
頭に押された焼き印はかつての「福屋」のマーク。中身はスイートな白あんで、こちらの焼き皮はしっとりソフトに仕上げております。これもまずまずよ。
ご当地の古いお店では柿を使ったお菓子が作られておりますね。
一口サイズの柿羊羹を味見してみましたが、柿の風味が良く、なかなかおいしい。干し柿の欠片が入って食感や味のアクセントにもなっておりました。
お土産にするなら、この柿羊羹が良さそうです。
もみじ郡と比べると、対外的な知名度はだいぶ地味ですが、それなりのお菓子屋さんなんだろうね。
かの、ぷよぷよまんじゅうも復刻させており、我々世代のハートに突き刺さりまくりだったのですが、縁起もすこぶる悪そうだったので、今回は手が出ませんでした。
その代わりにと手に取ったのが、岸田氏の顔をプリントしたG7饅頭だったのだけど、御婦人方が顔をひきつらせながら「ヤダー!」って言ってたので、危うく棚に戻しました。
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