かつて日本一の石炭積出港として栄えた、北九州「若松南海岸通り」を歩いてきました。
1962年に ”東洋一の吊り橋” として開通した若戸大橋が、とにかくカッコイイぜっ!
最寄りはJR若松駅ですが、拠点である小倉からは洞海湾をグルリと迂回する形になるので、今回は戸畑港から若戸渡船で湾を突っ切るルートでアクセスにしました。
常連読者の皆さんはすでにお気づきでしょうか?
むしろ、私の目当ては渡船であったことを! いやー、船はサイコ~だね!
戸畑は区域の半分近くを、かつての八幡製鉄所でもある「日本製鉄」等の工場が占める工業都市。
「ニッスイ」が遠洋漁業の基地をおいていた揺籃の地でもありますが、レトロなビルに開設されていた記念館は、先ごろ閉鎖してしまったようで間に合いませんでした。
渡船は15分間隔ほどで頻繁に運行されており、片道5分弱の短い船旅です。
「若松バンド」と呼ばれる対岸の南海岸通りにも、大正時代の建物がいくつか残っており、修復や保存を施されながら、今なお現役で使われているのが面白いところ。
こちらは大正2年に、旧三菱合資会社若松支店として建造された「上野ビル」
どこまで見学して良いのか、分からなかったので、中はちょこっとしか撮影できてません。
日頃の行いが悪いせいか、この時は営業してなかったんだけど、一部はカフェにもなっているみたいなので、じっくり古建築を楽しめるかもね。
下段は「旧古河鉱業若松ビル」
現在はホールや会議室として使われているようです。
若松駅前には商業施設等も整備され、旧来の繁華街や商店街はすっかり寂れちゃった様子でしたね。
「若松恵比須神社」で行われる、”おえべっさん” こと、若松えびす祭では、抽選番号の付いた鯛型の土鈴を、周囲の人と交換しながら行う福引が名物らしい。これは楽しそうだな。
ざっと歩いた限り、一日みっちり過ごすボリュームはなさそうだけど、行き帰りに戸畑でチャンポン食ったりしながら、チラッと観光するならば、雰囲気の良い場所かもね。
すんげー気持ちの良い海岸なのよ。
高潮の時とか大丈夫なのかと心配しちゃうほど海面が近くてさ。
かつて筑豊炭田で産出された石炭が、ここから全国へ積み出しされていた際の活況を思い浮かべるのロマンだよな。
引退して、海を見ながらのんびり暮らすには良さそうな街でした。
毎日渡船にも乗れるしね!
コメント一覧