福岡のうどんというと、ごぼ天や丸天、かしわうどん等が思い浮かびますが、小倉では肉うどんが名物になっているんですね。知らなかったな~
小倉北区の繁華街ではなく、小倉南区を住宅街を中心に根付いている文化。
発祥や由来はよく分からなかったのですが、肉うどんという名前の他に、煮込んだ様がギトギトしてるから? ドギドギうどん、どきどきうどん等と呼ばれることもあるようです。
モノレールに乗って、北方駅まで下ってきました。
周囲はごく普通の住宅街なのですが、肉うどんを売りにするお店が多く営業している謎のエリアです。
隣の駅に立派な競馬場が見えたから、てっきり賭場に連なる食文化なのかなとも考えたのですが、うどん店の多くは超早朝からの営業なので、早起きしない博徒向けとはちょい違うかな。むしろ、工場労働者が出勤前に力をつけた的な経緯なのかもしれませんね。
そして、このレトロな風情の民家店が、まさか朝っぱらから満席近い盛況になっているのは驚きましたよ。
歩いてすぐの近所に、同様のうどん店が複数あるのもおかしいし、局地的にはさぬき以上のうどん密度になっているのが不思議なのです。
もっとも、近所の常連さんだけでなく、車で食べに来ているお客さんも少なくない様子でした。
肉が二倍となる肉肉うどん! サイズは小が並盛です。
角切りのお肉がたっぷり乗っかるのが小倉肉うどんの特徴なんだよね。
お肉はかつて安価だたという頬肉中心にゼラチンぽい筋も入るのか。柔柔にはトロかせず、それなりの食感を残した、甘み控えめな甘辛煮になっておりました。
この肉煮が乗るせいか、関西風の博多うどんとは異なる濃い醤油色の汁なのです。ただ、関東風に甘くはなくて、キレのある飲み口でしたよ。
薬味は青ネギが乗る他、卓上にはちゃんとおろした生姜と粗挽きの唐辛子。
こちらはうどん自体がけっこうおいしいんだよ。入口でザブザブ洗ってたんだけど、自家製のものらしく、適度なコシのある田舎風でした。
肉は通常の肉うどんでも十分量ですね。肉のお味や量よりも、うどんが手打ちか否かが店選びの基準となりそうです。
ちなみに自由に取れるらしいぬか漬け等が、中央の大卓にまとめてあるのだけど、そこでも食ってる人がいるし、割って入っていいのかなとタイミング測ってる間にうどんが来ちゃったのよ。
我ながら気が弱ぇ! 入店して、注文して、すぐに取りに行くのが正解だったか!
コメント一覧