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神戸南京町の「民生」で香住ガニ入りローメン

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なんだなんだで実用的な食事店も多い横浜中華街に対し、現在の神戸南京町はほとんど立ち食い観光街になってるんだよね。まぁ、街の規模や店舗数も違うんだけどさ。

むしろ、路線脇のエリアや山の手に点在する小店が神戸中華の醍醐味で、特に台湾にルーツを持ってそうな古いお店がエモい印象がありますよ。

南京町のど真ん中で、どこか選ぶとなると、やはりこちらでしょうか。

街で一番古い広東料理店、といっても1960年創業らしいんだよな。

なぜなら、南京町自体が戦後荒廃して、かつての機能は失われていたからで、1977年の組合発足から再び中華街としての整備が進められ、今日に至る流れがあります。もちろん開港以降の歴史的背景は存在するのだけど、街そのものの歴史は案外浅いんだよね。

店内はほんのりレトロな雰囲気も漂う環境。

閉店が早いし、わりとピシャッとした接客も、いかにも中華街の古いお店らしいタッチで、ババアが怖い系中華店に鍛えられた我々横浜市民としても、キタコレーなデジャビュを感じさせます。

名物のイカの天ぷらは、このぐるぐるなルックスが魅力的なのよね。

サクサクスナッキーなカタクリ衣をまとって、唐揚げ的なお味。

分厚いアオリイカに切込みを入れ、醤油ダレにくぐらせさっと揚げた感じかな。イカは下処理されて柔らかく、さつま揚げ的でもありますよ。

エビとよだれ鶏の盛り合わせ。

鶏は柔らかく茹でられ、ちゃんとスパイス風味なヒリ辛ダレ。

エビはメニュー写真だともっとちゃんとしたものだったんだけどな。ジンジャーソースとも書いてあったのもよく分からず。閉店前にやっつけられたかな?

皮がピロッとした水餃子は旨い。 

ニラの風味に豚とエビがプリプリプリとした、ほっこり餃子で、ほどよく下味がついているので、そのままでもいけますよ。 

香住ガニ入りローメン。

香住ガニは兵庫県北端で漁れるブランド蟹らしく、地産地消メニューなんだね。缶詰じゃないカニの身が乗ったリッチな一品です。

そういえば、ローメンも神戸らしいメニューといえるのかも。いわゆる撈麺由来のものだと思うのだけど、台湾系のお店だとあんかけタイプで出てきたり、こちらは汁ダクな仕上がりで、必ずしも様式統一はされていないようです。

ほんのり甘みのある濃いめの醤油スープに平打ち麺を絡ませたもの。ご当地の中華では焼きそばにも平打ち使うお店が少なくないけれど、この麺も良いな。

レジ脇で売っていたにんにく味噌は水餃子に添えられていたもの。冷奴にも合うらしいよ。

炎華の素は、もやしに和えたりして使ってねってことでした。辛子にんにくへ魚粉が加わっているのが面白いところで、やはり瀬戸内らしさかしらかもね。

話しかけると、大女将も優しくレシピを教えてくれたり、実は気取らぬ家族経営のお店よ。

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