広島のお好み焼き店の中では、最も知名度のあるお店ですね。
したがって、我々観光客が避けては通れない「みっちゃん」です。
元々は戦後の屋台から身を起こしたお店。当時の一銭洋食をアレンジして、広島式お好み焼きの基礎を作ったとも言われております。
元々お好み焼きは東京の文字焼き屋台から派生したもので、関西式の混ぜ焼きは後発の部類。むしろ薄く伸ばした生地に具を乗せる広島式の方が当初の姿に近いものなんだよね。
その屋台が立ち退きになったタイミングで、広島の駅ビルに出店できたのが、こちらにとっては大きな転機だったんだろうね。その後、全国的な知名度を得るにいたりました。
ちなみに広島のお好み焼き店は「~ちゃん」という屋号が多いのだけど、これは戦争寡婦が屋台や自宅で開業することが多かったためという説があるそうです。でも、みっちゃんもオッサンだし、むしろ屋台屋号の文化なのかもしれません。
カープサワーはチューペットみたいなお味じゃあ。
ご当地には何でも朱色にしとけばOKという文化がありますな。
この日の本店店頭は、ご覧のように、わりと静かな雰囲気だったので、この機を逃すまじと覗いてみたみたのです。でも、中は満員御礼といった状況で、人気は衰えていない様子です。
気さくな居酒屋風の店内には、やはり観光客の姿が多いみたい。お客さんもスタッフも若い年代が目立つお店です。諸々のシステムも確立されている感。
とにかく梅雨で蒸し暑かったので、クーラーがガンギマリの環境はありがたかったわ~
お好み焼きは、各々のテーブルに焼かれたものが皿盛りで運ばれてくる式。
こちらも無駄に海老やらイカやらを入れて客単価を上げたがる系のお店ですが、漢は黙って、いや、黙ってたら注文できないので、きっぱり基本のそば肉玉子をオーダーしました。
奥でガンガン焼かれているのでしょう。さして待たずに出てきた品は、やや貧素というか、若干のやっつけも漂いますか。
俗にお好み焼きなどを粉ものと称しますけど、広島式は、粉というより蒸し野菜こそが実体なんじゃねーかと思うのです。イメージ的にはひたすらキャベツですが、もやしもまた欠かせない要素として活躍していますよね。
こちらでも麺はバキバキいうくらいに焼きこまれて、その歯ごたえが特色になっておりました。お味はソース味なので、安定しつつも、想像から大きく跳ねないように思えます。
回転重視ということか、食ったら間髪入れず下げられたので、駄菓子屋味の酒を一気に飲み干して出てきましたわ。
コメント一覧