本通りにある老舗のお菓子屋さん。
観光中心部。歴史的な建造物を活かしながら新しい表情を見せつつある一角では、こちらの愚直な古さはやや埋没してしまう印象です。
ご覧のようにだいぶ控えめな店頭なのですが、中に入ってビックリよ。
棚には色とりどりの半生菓子が列んでおり、とっても魅力的。コレが表から見えるようになってたら、パフェ女子たちも放っておかないんじゃないかと思うのです。もったいない。
和三盆の打ち菓子や白下糖も扱ってるし、間違いなさげなお菓子屋さんですよ。
半生菓子は一つづつの購入も可能ですが、箱詰めも各サイズ、様々取り混ぜたものが用意されております。
食べられる絵葉書的に、折々の季節の風物が詰まってますからね。良いお土産になるんじゃないかな。
もしや、こういうの喜ぶのは、昭和のオッサンだけなのか?
こちらのお店でも村雀が看板商品に掲げられております。
スイートな粒あんを巻いた皮は限りなく薄く、焼き立てならともかく、持ち帰る頃にはだいぶワシワシな食感になっちゃうんだよな。
おそらく、こっちの方が原初の姿に忠実なんじゃないかと思うのだけど、主に皮の差で、大手の作る現代の商品の方がおいしくなっている気もするのです。
むしろ、注目したいのは、ぼっこう饅頭の方!
まさに、たいそう旨い饅頭の名に恥ずかしげなき、オススメのお菓子です。
そば粉を使った、焼き饅頭と聞くと、だいぶ素朴で田舎っぽく感じるでしょ?
品が良いのよ!
しっかり焼きあげた皮の香ばしい風味に、ほんのり蕎麦の薫が加わって、その加減が絶妙なのです。あからさまに蕎麦を出してこないのが慎みよ。
餡もすっとあすっとした甘みでおいしいし、看板銘菓はこっちだと思う。
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