松江の和菓子屋さん。
お正月から横高に出張販売しておりましたよ。
うちら庶民にはなんのこっちゃって話ですが、雅な世界では、歌会始のお題にちなんだ諸々が作成され、キャッキャウフフと楽しまれる季節です。
本年のお題は「和」だって。
”なごみ”という意味の他、国名にまで関わる文字なので、だいぶ広範囲な解釈もできますが、もとより模範解答なぞなく、ただただ職人のセンスとイマジネーションが試される場。
そんな御題菓をきちんと仕上げてくるお店は、万事、気の利いたお菓子屋さんといえましょう。
「三英堂」は ”和らげば春” というお菓子を作ったようですね。
皮むき餡を手押ししながら、何層ものゆらいだ風景を作る、しののめ造りという技法で作られた品。
お店にはこれを餡一色で行う、日の出前という、実に渋カッコイイお菓子があるのですが、今回は桃、白、紫の三色を加えて、緩やかに訪れる春の気配を表現しておりました。
本来はこうした多色の方が重なりの面白さが分かりやすいかもね。
お味もおいしいし、お正月にぴったりな素敵菓子でしたよ。
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