2023年8月までの記事を =懐古編= https://taputapu.info/archive に移設しました。
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南宮崎「三松ういろう」の青島ういろう

青島の名物は、ういろうなんですってよ。

ならば、駅前や参道商店街などにういろう屋さんが軒を連ねているのかなと思ったら、現地では見当たらなくて肩透かし。

一応、明治の頃に参道の旅館の婆さんが工夫して評判になった逸話が残っているらしいのですが、その”おサト羊羹”が、ほんとに今日の青島ういろうなのかな? 

もともと、ご当地に炒った米粉で作る”いりこ餅”や、やはり米粉を蒸して作る”鯨羊羹”という郷土菓もあり、そこから磨かれ進化した姿には思えないんだよな。

ういろう店は、むしろ、お隣のこどもの国駅あたりの街道沿いに、ほそぼそお店が残っているようで、遊園地や海岸レジャーのお土産として、もっと新しい昭和の時代に育ったものなんじゃないかなと考えたりもします。

昭和6年開業の「三松ういろう」は、元々観光菓子類を手広く作っていたお店のようです。

南宮崎駅からすぐの場所に会社が見えましたが、ここでの小売というよりはお土産屋さんやホテルでの販売が主なんだろうな。私も宮崎駅の売店で購入しました。

真空パック包装をいち早く導入して、日持ちのしないういろうを県外へ持ち出せるようにした功績かな。

ういろうは白砂糖と黒砂糖、日向夏入りの3種類あるようです。

板状に蒸し上げたものをカットして、かの”鬼の洗濯板”のごとく、ずらしならべて売るのがご当地流で面白いとこだけど、パック開封後はこんな見た目だし、しっかりくっついちゃってるので、やや難あり。

一般的なういろうのムッチリよか、もっと歯切れよくライトな印象。

黒糖もほんのり色付け程度だし、宮崎のお菓子らしく、あっさりとした甘みなんだな。

このレトロなパッケージは一回りして、とても魅力的なので、中身もいい形にアップデートしてくれればなと思います。

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