古町の大通りにある餅菓子店。
周囲はシャッター街になりつつある旧市街。
それでも、この下町然とした小店が、金融機関のビルの間に収まっているのは、なんだか不思議な風景ですよね。
こう見えて、大正4年創業という老舗です。ご土地の餅菓子店は小さくても歴史を背負っているんだよな。
声を掛けると、奥からお母さんが出てきて対応してくれました。
つばき餅とはなんぞや?
とりあえず、椿の葉で挟むアレではありません。
素朴なお味の甘米バーで、米粉の他に小麦粉も若干入っているらしく、ういろう的もっちりむっちり食感なのよ。一本でもかなり食べごたえがあるんだわ。
どうやら、瓢湖で知られる阿賀野市水原あたりの名物なんだって。
中越では、高価なササゲの代わりに、醤油で色付けをして金時豆を散らせたものを赤飯とする文化があったようなのです。
今日では ”しょうゆおこわ” や ”長岡赤飯” として販売されておりますが、それとは別に販売されている赤飯の色もちょっと変わってて、きれいな薄ピンク色な事が多いのよね。
やはり、金時豆が散らされていますが、もしかしたら豆で色付けしてるんじゃないのかもな?
草大福も買おうかどうしようと横目で見ていたので、うっかり「草団子」って注文しちゃったのですが、「笹団子ですね」って食い気味に確認されちゃいました。ごめんよ、新潟プライド。
笹の良い香りですね。
真緑色のお団子は薄くてムッチリ。中には甘み控えめな粒あんがパンパンに詰まっており、良いバランスです。
おいしかった。
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