岡山のローカルパンメーカーとして知られているのが「岡山木村屋」
やはり「銀座木村屋」で修行した初代が、暖簾分けの形で創業して百余年。
現在では直営店35店の他、多くの売り場を持ち、県下トップシェアを誇るパン屋さんです。
創業本店は表町3丁目の新西大寺町商店街に置かれておりますが、長いアーケード商店街の比較的くたびれたエリアなので、だいぶユルい営業風景だったな。
むしろ、イートインを併設した表町一丁目店や、便利な立地の岡山駅地下店が繁く賑わっている様子でした。
店頭には、わりと気さくなタッチの、様々なパンがならんでおります。
中でも岡山県民のソウルフードといわれているのが、ふっかりと焼かれたコッペパンに、バタークリームなどを挟んだロールパンのシリーズ。
ややかさばりますが、パックされているので、お土産にはしやすいです。
一番人気はバナナクリームロールとのこと!
えーーー、バナナか~
下段左手から、人気1位のバナナ、2位のたくわんサラダ、3位のチョコクリーム。
バナナ風味なんて、いかにも安っぺぇなと訝しむ紳士淑女の皆さん、ご安心ください。
これが、ぜんぜん嫌らしくないんだわ。
バナナやオレンジのスプレッドだけでも別売りしててさ。はじめ見た時は、ここだけ昭和の食卓かよ、誰が買うんだよと不思議に思ってたんですが、いや、食べてみたら全然アリに思える。
砂糖のシャリ感もあり、お味的にも潤い的にも大きなパンおおいしく食べ進ませる力がありますよ。諸々の加減は文句なく完成している商品です。
より大きなドイツコッペシリーズはサイズだけでなくパンが違うみたい。表面のスリスリ感、ほんのりな塩み。やはり柔らかくはあるんだけどもっと食べごたえのある食感。
パンに負けないようクリームもたっぷり入っておりますね。オレンジもやはり人工的ではあるのだけど、これもほどよい風味になっております。
タクワンのマヨネーズ和えを、誰がどういう気持でパンに入れたのか!?
これも漬物らしい風味は抑えてあり、こってり味のマヨネーズにパリパリのアクセントをが加わって、全然旨いのよ。他に高菜や福神漬のロールもあったけど、面白い商品を作るよな。
そして、木村屋の血統なので、あんぱんを忘れてはいけないのですが……… 買い忘れました。
その他、サンドイッチや酒種風味のスネーキも気になったし、倉敷老健饅頭の復刻版も売り切れで買えなかったのよね。また寄りたいな。
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