岡山銘菓の代表格といえば、大手まんぢゅうでしょう！
天保八年創業、備前藩主に愛された伝統のお菓子です。
現在も創業の地で営業しておりました。
ここは元々、岡山城の大手門があった場所らしく、殿様から賜ったお菓子の銘にもつながります。
知名度のあるお菓子屋さんなので、もっと派手なビルを想像していたのだけど、ただただ実直さを感じさせるこの構えよ。支店も少なく、頑なに家業を守ってる風なのよね。
そう考えると、倉敷美観地区にあった「大手まんじゅうカフェ」はかなり思い切った出店で、無理にでも寄っておけばよかったなと後悔しております。
看板銘菓の大手まんぢゅうは、横浜でもたまに購入できる機会がありますね。
あんこ玉に、ちぎれ雲のごとくまとわる極薄皮はほんのり麹の香り。藤戸まんじゅうとくらべると、しっとり柔らかな口当たりです。滑らかなこし餡は、スイートな甘み。
渋かっこよくて、おいしいお菓子です。
本店では大手まんぢゅうの他に、小ぶりな最中、もなみも販売。
中には蜜漬け小倉を散らしたウエットなこし餡が挟まっており、これも旨いです。
澄んだ甘みの濡れ甘納豆、つぶぞろい。
スっとした水ようかんも販売されておりました。
商品も種類を絞って、浮つかない感。
その中で、大手まんぢゅう専用に焙煎されたコーヒーパックはやや異端というか、カフェ同様に若手の息吹を感じられる部分です。
この商品は地元のロースターとコラボしたものらしく岡山駅の「リトル岡山」でも饅頭とセットになって売られておりましたよ。
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