岡山で一番有名なお菓子屋さんは?
「伊部屋」かな?「廣榮堂」かな? なんて思いますが、実は「源吉兆庵」が岡山発祥です。
元々は「桃乃屋本舗」の屋号で旅館向けの安価な菓子などを作っている会社だったらしいのよ。
その後、百貨店進出のため、より高級感のあるブランドとして「源吉兆庵」が産まれた経緯です。
現在では「清閑院」「日本橋屋長兵衛」「鹿鳴館」等も展開しており、日本全国の百貨店等に留まらず、海外にも出店する大店に成長しておりますよね。
ただ、神奈川県民的には、シレっと鎌倉ブランドを偽装してみたり、いや、やっぱり華の銀座本店だとかましてみたりと、根の細い、成り上がりな菓子屋という印象です。
ちなみに、岡山駅前に、愛蔵の美術品をならべたビルをドーンと構えておりますが、県民がどんな気持ちで見ているのかは一度聞いてみたい気もします。
伝統銘菓みたいなものも思い浮かびませんが、強いて挙げれば、フルーツ王国の素材を生かした果物系の商品がウリかな?
中でも、ハッタリ満点なのが、地元のマスカットを使った陸乃宝珠。
かさ増しパッケージの中に、ちんまり粒がうやうやしく収まっております。
生の果実を、薄ーい求肥で包んで、砂糖をかけたもの。
どうせなら、より酸味や風味の強いもの、さらにいえば種無し品種を使ってくれた方が綺麗に食えるのになと思うのですが、やはり、マスカット・オブ・アレキサンドリアを冠してこその品か。
ちなみに山梨あたりにも蜜で包む生ブドウのお菓子が伝わっておりますが、いちご大福的な相乗効果は得られないような、昨今のブドウは十二分に甘いので、砂糖で支える必要はないんじゃないかと思うのです。そのままの方が、よりおいしい気がするの。
でもまぁ、この過剰な甘みこそが贅沢に感じる人がいるのかもね。
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