横浜市民、永遠のスタンダードたる「華正樓」の中華まんじゅう。
江戸某に顔をしかめつつ、「うちは決して蒸し売しまへんでっ」という姿勢がステータスだったのですが、それも今は昔のこと。
ランドマーク店あたりを皮切りに、中華街の店頭でも温かい饅頭を取り扱うようになっております。
それもさ、コンビニウォーマーに突っ込みっぱなしの販売なんだから、きっちり蒸したてのものを食べてほしいという品質重視のこだわりだったわけではなく、単に腰が重かっただけというオチなのかもな。

我が家では横浜高島屋の店舗で売店することが多いのです。
中華饅頭は比較的身近な存在だと思っていたのだけど、落ち着いて考えてみると、大横浜駅においても饅頭をどしどし販売している地元ブランドはほぼ無いんだよな。
もしかしたら、めったに中華街へ行かないだけでなく、中華まんもさして食べないのが横浜市民の素顔なのかもって気がついて、ちょっと動揺しています。
そして地元向けの決して大きくないかもしれない市場を押さえているのが華正樓ということか?
横高の売り場は、立派な惣菜コーナーの向かい側に、初見では絶対気が付かないような謎の饅頭専売コーナーが設けられ、なんだか賭博景品所のような後ろ暗い雰囲気も漂うじゃん。特に販促なzpしなくても、年配の常連が手堅く通ってくる感じなのかもね。

一つ食べれば、おおかた満腹になってしまうようなビッグサイズのお饅頭。
ギュッと肉々しき餡はパンチのある醤油味で、肉汁が周りの皮に染みてるとこもたまらんよね。
そもそもの横浜中華街トラディショナルは野菜なども入るあっさり塩味のものと言っているお店もありますが、たしかに、こんな大ぶりのお饅頭に詰めるよりも、神戸スタイルの豚饅や「皇朝」のような小ぶりなサイズのお饅頭に合ってるような気もします。
逆にだからこそインパクトが刺さるのかもな。
こってりとした黒ごま入りあんこも、嫌ってほど詰まってますし、お外で買ってくる品は過剰なくらいのバランスがウケるのでしょう。


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