横浜ベイホテル東急「大志満」の花ごよみ

ベイ東急の一階に入る加賀料理店。

たまにはビュッフェじゃなく、しっとりしたもんを食おうぜということでやってきました。

山中温泉の老舗旅館を前身とするお店らしいのだけど、現地に店舗は残っておらず、主に東京、横浜のホテルや商業施設に出店しています。

ここに移る前の横浜店はルミネに入ってたんだってさ。ちょっと前のことをなんも覚えてねぇなぁ。

店内の窓からは植え込みがちょいちょいっと見える程度なので、風情には欠けますが、ホテルらしくゆったりとした造りになっており、接客もそつなく行き届いている印象ですね。

こういう和食って日常的に利用する機会はあんまないように思えるのだけど、週末のお昼は、友人や家族相手のくだけた雰囲気の会食で、意外と賑わっておりましたよ。

先付けの、ネットリなごま豆腐。

マグロ、イカ、カンパチのお刺身もおいしいです。。

もちろん、加賀料理定番の治部煮も出てきますよ。

とろみの付いた甘辛汁に鴨の切り身や根菜、すだれ麩などが入る品。

京料理との違いは正直よく知らんけど、出汁味を磨き上げた京に対して、わりと郷土っぽさを残しているような、親しみやすい印象がありますよね。

もちろん、豊富な山海の幸を豪奢な器に盛り込むと、いかにも百万石感が出ますが、あんまり緊張しない感じです。

今回は手提げ弁当スタイルのコースにしました。

お昼会席とも、さして値段は変わらんのですが、お料理の内容についても、皿に盛るか、箱に詰めるか、天ぷらに海老が付いてるか否かくらいの差で、ほぼ変わらぬ合理的な運用です。

個人的には、細々詰まっているものが好きなので、良き選択でした。

季節野菜の天ぷらも温かいうちに出てきますよ。

お味も概ねおいしいよ。

やはりお麩の多用や胡桃が出てくると、それっぽさを感じますね。

締めは秋っぽく、さつまいもご飯でした。

甘味はミニあんみつ。

これについては、大あんみつでもくるしゅうないんだけどね！

我々の周りに最も多くあって然るべき和食屋さんは、すっかり数を減らして、二極化してしまったからなぁ。たまのお昼にちょっと小綺麗なもんを食いたい時はホテルのお店がちょうど良いのかもね。