せっかく尾道に来たんだから、お昼はラーメンだろうと「朱華園」に向かったところ、数年前に閉店していたらしいのよ。
その代わり、現在は「つたふじ」が一番人気のようで、すんげー行列ができてて、どうしようかと悩んでいたら、視界の端に一軒のお店が目に止まりました。
店名からもしやと思いましたが、こちらは「朱華園」の奥さんと娘さんが新たに始めたお店らしいのよ。
小さなお店ではありますが、中は満席。もっとも、周辺のお店に比べると待ちは少ないように見えました。
食券制で、店員さんの対応は手慣れております。
いかにも、おいしそうな見た目。
尾道ラーメンというと、瀬戸内の小魚を使った醤油スープに甘辛背脂が散らされるイメージですが、かつての「朱華園」のものは小魚使わぬ鶏ガラスープ。
あっさりながらもすげぇ旨くって、続けざまに２杯３杯食えるなって思ったのよ。
そんな遠い記憶よか、だいぶマイルドなじんわり味に感じてさ。こと、薄め柔めの平打麺はどことなく乾麺的で、もう一歩ほしく思っちゃうな。
この間に私の中のラ水準がだいぶ進んだということなのかな。単に思い出美化かもしれないけど、やはり、一度途絶えた巨匠の味、そのブランクは容易に埋めがたいのかもな。
ワンタン麺は、中華そばとの価格差もほぼ無いくらいなのでお得です。
ワンタンの餡は、餃子っぽい気さくなやつよ。
シンプルなメニューの中に生き残っていた、焼きそば。
意外と注文するお客さんが多かったんだわ。
ラーメンと同じ平打麺を焼き付けて使っているみたいです。
上に豚肉野菜炒めが乗るのだけど、味付けは軽く塩コショー程度なので、ソースをあとがけしろってことなんだろうな。
これはごく気さくな軽食で、ラーメンと迷ってどっちか選ぶものでもなさそう。
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