我々がデパートで御進物用に購入するカステラ。
ご存知「福砂屋」です。
寛永元年の創業とのことで、長崎カステラ御三家の中でもダントツに古い歴史をもつお店だね。

本店は船大工町にあり、現在は歓楽街のど真ん中という環境です。
当然、昼間は閑散としているのですが、酔客に色目を使って手土産をさばくような商売はせず、夕方にピシャリ閉店。現地でも浮つかない姿勢を示しているのですよ。やはりストイック。
そもそも、店頭販売する商品は絞られておりますし、ここで製造もしていないので、本店に来ても、なにか特別なものが買えるわけではありません。
ギヤマンや骨董が飾られた重厚静謐な店内の雰囲気をちらり味わって、すげーなーって嘆息するくらいかな。

そんな「福砂屋」の浜屋百貨店支店は、デパ地下ではなく、通りを隔てた裏側の「仲見世8番街」に出店しております。
そこで見慣れぬ商品の看板を目にしました。

食品ロスを減らすためのSDGsな新商品。
どうやら数量限定の販売で、開店間もなく売り切れちゃう、レアな品のようですよ!

私も翌日の開店直後に出直して、かろうじてゲットできた次第です。

ラスクなのか!
なんてことないカステララスクに、ここまでの飢餓感を煽る様。カフェだってなぜか福岡にしか出さないし、もったいぶりが過ぎる気もするのです。
しかし、悔しいけれど、旨いな。
他社のカステララスクって、口当たりがモスモスしたりもするけれど、これはイメージ通りのお味と食感を実現しています。
ボウロを思わせる甘くふくよかな卵風味で、カリカリな食感も心地よく、やはり、さすがの「福砂屋」か。

つか、帰ってきてみたら、立川の伊勢丹でフツーに売ってて、泣きそうになりましたけどね!
いけずぅ!!
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