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仙厳園の「中川家」で両棒餅

島津藩主の別邸「仙厳園」の眼前に広がる磯海岸。

明治以降、中心市街から気軽に訪れることのできる行楽地として注目され、海水浴客などで大変賑わったようですね。

そんな磯海岸の周辺に ”ぢゃんぼ餅” という名物が残っております。

起源は定かではないようですが、江戸の頃から親しまれてきた餅菓子で、”ぢゃんぼ” とは、スワヒリ語の挨拶ではなく、武士の二本差を意味する”両棒=りゃんぼう” から転じたといわれているそうです。

「ちぇすとーー!」の意味もよく分かんないし、独特だよな。

元祖を掲げる「中川家」にやってきました。

海岸沿いには鹿児島城下から重富方面へ抜ける街道が通っていたようで、人々が茶屋で一服するような光景もあったのでしょうかね。創業した慶応元年は薩英戦争で焼けた「集成館」の工場が再建された頃なので、往来が増えたタイミングかもしれません。

現代においては、真冬の砂浜へ来るお客さんは少なそうで、店頭も寒々した状況だな。

寅さんの撮影場所にもなったという昭和風情の店内で、お母さんが優しく対応してくれました。 

平たく潰した貨幣大のお餅に二本の串が刺さっており、これがすなわち”両棒”です。

餅のタレはお店によって様々なようで、こちらは磯で唯一の味噌味を提供しています。

いただいてみると、味噌っぽさというよりは、だいぶマイルドなみたらし風の味わいで、甘みもあっさりとしています。 

お餅は焦げ目がつくぐらい炙られ、クニクニしておりますが、ややこもった風味が残念かな。  

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