デブという生き物は、どうやら共食い性向があるらしく、まず間違いなく豚肉が大好き!
せっかく鹿児島まで飛んできたんだから、名物の黒豚を食いたいなって思ったのだけど、これが意外とめぼしきお店が見つからなかったんだよね。
黒豚は島津氏が琉球侵攻の際に持ち帰ったものといわれ、その後は江戸藩邸でも肥育されていたようなので、ご当地には豚食文化の歴史が厚く積み重なっているはずなんだけど、一般大衆がおいそれ口にできるものではなかったのかもね。
現代の街で目につくのは、せいぜい、しゃぶしゃぶとか、とんかつとか? せごどんもこよなく愛したという、とんこつを名物にする市井の食堂とかは探し出す事ができませんでした。

まぁ、とんかつでもやっつけておきますか。
やってきたのは現地でも屈指という人気店。地元デパート「山形屋」と共に歩んできた「瀬戸口精肉店」の直営です。
気どらぬ店構えの本店内には、コロナ禍が残していったアクリルパネル等が雑然として、サービスも清掃も、今一歩行き届かん感じだったんだよな。お客さんも平日夜はパラパラくらい。
帰りにチラッと奥を見たら、だいぶ若い面々で運営している様子。ちなみに「山形屋食堂」や空港店でも、川久名義のとんかつ定食が食えるんだけど、案外そっちの方が調理も安定してるのかもな。

黒豚ロースの上定をおごってみました。
パっと見だけでも、スペシャルって感じじゃないんだよな。ご飯や小鉢も気がきかんし 麦味噌を使った味噌汁も関東人には若干クセがあります。
左から、ゆずみそ しょうゆだれ、ソースという3種類のタレが用意されているのが独特かな。結局は塩とソースで食ってしまうんだけどね。

”当店では一番おいしい状態(淡いピンク)で提供しております”
との注意がありましたが、いやいや、そんな絶妙な火入れでもなさそうですよ。ペロッと剥がれる薄衣の油切れもイマイチだし。
一方、脂身は上品な口溶けで、使っている”渡辺の黒豚” の自体は悪くなさそうです。
どうだろうな、仮に鹿児島や黒豚のブランドを隠して首都圏に持ってきた場合、人気店になれるかは疑問だな。



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