セピア通りにある正調さつま料理のお店。

旅先で郷土料理をいただきたい気持ちは常にあるんですよ。
でも、要予約のコースになることが多くて、一人旅で突入するのは憚られるのよね。
当店は、ならびの「さつま路」と共に団体客も受け入れそうな大箱料理店。
観光店とくくってしまうと味気ないのだけど、名物を一通りいただける定食が用意され、細かい客もそのおこぼれにあずかれるから便利なんだよね。
店内には地元の方々の会食もいくらか見えましたが、平日昼はお客さんも多くない様子でした。

お昼の ”たけるコース” をいただきます。
いかつい店名は、かつて南九州で強大な勢力を誇った熊襲族由来でしょうから、この場合の”たける”もそれを討ち取ったヤマトタケルではなく、熊襲の長のクマソタケルの名前なんだろうな。
さつまっ子が大好きなキビナゴの刺身は酢味噌、にがごりの酢漬けには肉味噌が添えられます。

揚げたてさつま揚げも来ましたので、やはり酒無しでは厳しい展開か。
ずらり揃ったリストから地元の定番という焼酎、黒伊佐錦をいただきましたが、下戸は一杯舐めるだけでも心臓バクバクしちゃう!

とんこつは骨付きのあばら肉を、味噌や黒糖、焼酎とともにじっくりと煮込んだ鹿児島名物です。
味噌味が香ばしく、トロトロに煮えてて、さすがに旨いぜ!

酒寿司なるものを一度食べてみたかったのです!
手間のかかるご馳走なので、気軽に出してくれるお店は少ないらしく、この品だけでも観光価値あり。
その名の通り、五目寿司をベッチャリ酒びたしにしたような怖い食い物なのです。
お酢を使わぬ珍しいお寿司なんだって。ご当地独特な灰持酒という地酒とお米を1:1の割合で押し寿司にすることで、軽く発酵させるみたいなんだけど、お酒の香気とほの甘さ、ほろにがさをまとい、オトナ過ぎるハード味に。
外県人に供する場合はさすがにキツかろうと、黒米飯とのハーフ&ハーフで提供される配慮なのです。
ちなみに現地ではダメ押しで、さらに酒をかけて食ったりもするらしく、さすがにくるっちょるぞ!
根菜、筍、里芋の角切りが入った、さつま汁は、ほんのり甘めでほっとします。

デザートは黒糖寒です。
勘所をおさえた、ちょうどよき観光セットを堪能しました。


コメント一覧