小倉に唯一、そして、かろうじて生き残っている百貨店「井筒屋」のお向かいにあるお店。
戦前の屋台をルーツとする、昭和12年創業の古いお寿司屋さんです。
戦後の物資難の時代に米が手に入らず、苦肉の策で支那そばを出したところ、たちまち人気になって、寿司が再開した後も、ラーメンとの二刀流営業を続けているんだそうな。
店内も、おなじみの寿司カウンターと食堂部分と2つのエリアに分かれており、夕時に覗いてみたら、地元のお客さん満席近い盛況だったのよ。
とりあえず「井筒屋」で、しばし買い物などをしつつ、時間をズラして再訪してみましたが、夕食の波はわりと早めに一段落するらしく、その後は寿司屋カウンターでしっぽり飲んでる常連が残った形。
おいしそうなラーメンよね!
白濁したスープは鶏ガラベースの醤油味で、ご当地で主流のとんこつ気分ですすると、だいぶ淡く感じます。クセや臭みはなく、やはりほんのり甘みがありますね。
でも、これはこれで、飲みの締めなんかにはちようどいいわ。ストレート麺がスルスルと、負担なく体に入っていく感じなのよ。
しっかり醤油味の噛み締め豚に、もやし、メンマ、ねぎ。
好みの巻き寿司をつけられるセットがあります!
しめ鯖としそを巻いた、しそサバ巻は、熟練の寿司職人であるお父さんが、都度巻いてくれるもの。
これが思っていた以上にちゃんとしたお寿司屋さんのお味だったので、きばった握りをくっつけたセットでも満足度は高かったかもしれん。
観光的にはマグロやウニ食ってもつまらんので、地物握りラーメンセットがあると、なお嬉しいな。
コメント一覧