その昔、そのまんま知事と共に首都圏へ上陸して、大ブームを巻き起こした肉巻きおにぎりを覚えてらっしゃいますでしょうか?
夜の街やイベント屋台に引っ張りだことなり、芸人が副業で店舗展開するような例もありましたね。

ぶっちゃけ、旨くも無ぇから、さーっと廃れていきましたが。
はたして、本場の肉巻きおにぎりはどんなものなのか、どういう文化で育まれたものなのかと興味津々で探ってみたところ、どっかの居酒屋の賄いから生まれた、ごくごく狭く、浅い食いもんだったみたいなのよ。
元祖のお店もとっくに倒産していたようで、結局はTVに踊らされたブームだったんだな。

もはや、どこにも存在しないのではと思っていたら、一軒だけ、夜に開くお店が見えました。
倒産した元祖の屋号を、今は別の会社が受け継いで、ほそぼそと営業しているようなのです。
歓楽街の入口となる立地は最高なのだけど、こんな扱いづらいもんを食い歩く人がいるのだろうか?
実際、お客は多くはなさそうな雰囲気です。

ベーシックな肉巻きおにぎりに特製ダレをかける商品がオススメとのこと。
でも、タレの小袋を開ける間、おにぎりは持てないんので、やはり、どこぞに落ち着く必要がありますよ。
つか、肉の下味も薄いから、タレが無きゃ食えないってことか。
その他、チーズを乗せたり、タルタルを添えたりのバリエーションはあれど、カペカペになった薄い豚肉で、ごま入り白米を巻いたおにぎりの素体が絶望的にイマイチだから、リカバリーのしようがありません。
テキ屋がやっつけたからマズイのではなく、元々このクオリティなんだな。
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