桃カステラって、南蛮渡来のお菓子と中華の桃のモチーフが融合する、いかにも長崎らしい名物ですね。
毎年、桃の節句が近づくと市民が狂気的に買いまくるという噂は聞いているのですが、我々観光客はドンピシャのタイミングで訪れるとは限らんので、未だその現場を見たことがありません。
昨今は通年販売するお店もチラホラあって、明治20年創業という「白水堂」も、桃かすてらを看板に浜屋百貨店や駅へ出店しております。上生菓子なんかはだいぶ粘土感のある仕上がりだし、わりとカジュアルなお店っぽいかな。
油屋町にある本店には気さくな甘味処を併設して、中では婆さん達の健康報告会が開催中。
スタッフはみな異国のアクセントで、水が空なのを見ても何も無しという甘くない対応です。
いつか、長崎一という「万月堂」のをいただきたいなと思っているのだけど、いずれも要冷蔵品なのでお土産にするはめんどくさく、手っ取り早くイートインできるお店にしたのです。
しかし、いったい何に使えというのか・・・ トレーへドーンと置かれた砂糖瓶が不気味です。
アイコ用のシロップポットは別についてきたし、まさか、長崎の砂糖狂いどもは、桃へさらに…
”こもも” はカップケーキくらいのサイズです。
桃カステラは本来切り分けていただくもののようで、やや大ぶりな2人前くらいのもの定番だけど、やはり近年では、扱いやすいお一人様用も作られるようになっているんだね。
ツヤツヤのフォンダンがたっぷりかかって、なんだか昔の安いモンブランを食ってるような気分。
カステラ本体の風味や良さは抑え込まれている、というか、あらかじめ控えめに作られてるのかもな。
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