長崎はちゃんぽん共和国なので、ラーメンはさっぱり目立ちません。
大きな盛り場を抱える長崎の中心市街ですら、専門店は数えるほどしか営業していないんだな。
かといって、飲みの〆にちゃんぽんを食えるかというと、ボリューム的に厳しいので、おにぎりでもつまもうかという需要になるのかな？
多くの飲み屋さんが軒を連ねる銅座町の〆の定番は当店のおにぎりなんだって。
もっとも、おにぎり、お茶漬け、雑炊などを看板にするお店ってのは、古くからの歓楽街に１軒２軒は残っていたりするので、必ずしも長崎独特な文化とまではいえないかな。
イメージ的にはくたびれた酔客のおっさんに、和装の女将さんがふんわり優しく握るような、もしくは寿司屋っぽい大将がキュキュッと粋に仕上げるような類を思い浮かべていたのだけど、こちらの店内は若人を含めた超満員で、とっても活気があって驚きました。
おにぎりをかじって、ここまでテンションを上げられるのも珍しいわよ！
注文もタブレットから行う形に合理化され、主に異国の店員たちで運営されている点も、らしからぬ風なのです。
あじ天と大根。
大鍋に煮えてたおでんがすごく旨そうに見えたんだけど、食ってみたら超しょっぺぇな。
〆どころか、さらに飲ませる気満々じゃんか！
おにぎりはつまみやすさと、とりどりの具の楽しさが特徴です。
小ぶりな丸山芸者サイズなので、１人前は３個くらいからが適量かも。
サバの漁獲量が全国トップクラスの長崎らしく、塩サバのおにぎりが看板商品なんだね。
サケよか風味は弱いんだけど、サバにイメージする脂臭さはなくて、これはこれでおいしい具。
塩辛おにぎりも、にぎりたてならではのネタじゃんか。
やはりしょっぱいやつが入ってて、受けるにはご飯の量がやや足りないバランスか。
これらを冷やした地酒とやれればよかったんだけど、お酒の選択肢が乏しくて、ビールやグレフルサワーになってしまうのが惜しいところかな。
貝汁で〆ようと試みるも、アサリは小さいのがちょびっとだし、たっぷりの汁が煮詰まってて、やっぱりすげーしょっぺぇのよ。まいったわ。
いくら飲酒後にカリウムを欲したとしても、これじゃ高血圧必至。結局、半ばでギブとなりました。
この街は甘いか、しょっぱいか、極端だな！？
ちなみに長崎歓楽街のおにぎり店には有名どころがもう一軒あるらしく、はしごしてみるつもりだったんだけど、懲りて大人しくホテルに帰りました。
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