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【食べ旅】 大阪の商店街をほっつき歩く

私の場合、旅の楽しみは風光明媚よか街歩き。

こと、好きなのは商店街です!

現地で通りがかるとと、用もないのに隅から隅まで歩いてみちゃう癖よ。

人々が集まる商売の場は、その土地の生活風景が凝縮されているから、ちらり外から覗くだけでも色々感じることがあって楽しいのよね。

元来、大阪はあんまり好きな街ではありません。

これといって食いたいもんもねぇし、あらゆるものが安っぽくて、やかましいじゃんか!

しかし、改めて商店街という切り口で見てみると、大阪ほど商店街愛の強い街もないんじゃなかろうか?

街割りの歴史経緯もあるのだろうけど、繁華街が面で広がる東京に対し、大阪あたりは筋に集中するような印象がありませんか? 関東では死滅しつつある、アーケードがやたら現役で残ってるのも、商店街の存在を強く感じさせる一因なのかもね。

もちろん、近代的な施設も多数できておりますが、必ずしもそれらに上書きされていかないしぶとさみたいなものがあります。

そんな訳で今回はなんばを拠点に、いくつかの商店街をほっつき歩く旅にしてみました。

アーケード商店街といえば、日本一の長さを誇る天神橋筋商店街を忘れてはなりませんね。

南北、実に2.6kmだって!!

久しぶりに端から巡ってみましたが、歩いても歩いても出口にたどり着けねぇな!!

こちらは良さげな飲食店も多い実用的な商店街。アーケードの下に同業は2店3店どころの規模じゃないし、チェーン店が複数展開するんだから規格外よね。

ご近所さんはどんなふうに利用してんのか? さすがに2.6km歩かないと思うし、どこから入ってどこで出るものなのか、気になるわ。

かつて、夏はハモ、冬はぶっといトラフグなどがデデンとならんで、カッコよかった黒門市場。

現在ではインバウンドのメッカになっており、アジアな観光客で朝っぱらから大活況ですよ。

コロナ下ではだいぶ元気がなかったけど、もはや完全復活の様相だわな。

これが、まぁヒドい!! 

冷凍品ばかりなのに、観光ボッタクリが過ぎる高価格。口コミ情報時代にこういう商売がまかり通るのかというのは驚きでもあります。

どうやらお店自体もチャイナ資本に侵食されているところが多いようで、日本の看板をつかって中国人が中国人を騙すような光景は見るに耐えねぇな。

錦市場や御徒町あたりでも、ここまでの惨状はありません。逆に振り切ってしまったからこそ、市場内に立て続けに出店して、相場感をも演出してしまったからこそ、相応の価値があるのではないかという誤解が広がったのかな? 

店頭で網焼きしたイマイチな冷凍食材を、折りたたみテーブル&パイプ椅子で食って、うん万円とかさ。

ミナミにだって、良心的な寿司屋がいくらでもあろうし、そこらじゅうにある「がんこ」に入ればええやんか!

西の秋葉原といわれる日本橋界隈は、インバウンドの熱気はほどほどで、かつて程の元気はなさそう。

国産の家電やガジェットもすっかり凋落してしまったし、ネットで大抵のものが取り寄せられる時代には、ニッチなヲタク専門店の価値も大きく変わっております。

来店に伴うインセンティブを高めたり、グルーブ感をいかに演出できるかが問われてくるのかもな。

今回の旅の目的の一つは高井田ラーメンを食べることでした。

これさぁ・・・ ごっつ旨いぞ!!

ラーメン不毛という大阪の認識が大きく変わりました。

ラーメン食べに行く際に、布施駅の周辺も散歩したんだけど、こっちはなんだか鄙びて、いい感じ。

大大阪においても、中心繁華街から少し離れた駅前商店街は、どこぞの地方都市のごとくくたびれてた様よ。

でも、まだまだ独特の味わいが残ってて、散策が楽しい。

観光客とは無縁の近鉄沿線とかに、実は市井の旨い店が残ってたりするのかもな?

ただ、そんな文化風景もギリギリか。

現在、かろうじてお店を守っている高齢のおとんおかんがリタイヤしたら、もはやその後はなく、完全にシャッタ―街になってしまうだろう瀬戸際にも見えます。

今のうち、ほうぼう歩いておいたほうが良さそうですよ。

焼肉やキムチなど、半島系のお店が密集している、アンタッチャブルな鶴橋。

もちろん、異世界探訪気分で面白く歩けるのだけど、この先、どうするつもりなんだって危機感も浮かびます。

食だけでなく服飾や繊維系のお店が多いのも特徴で、どっかにちょこっと火がついたら、もう終わりだろうし、大事故が起こらない限りは手を付けられない混沌なのかもな。

ハルカスそびえる、天王寺駅!

その足元がコレという落差が、やはり大阪らしさか。

周辺の風景も整合しないこと、山のごとしなのよね。

せっかくなので足を伸ばした天王寺では、お気に入りの帽子を落としてきてしまいましたので、神仏は信じません。

新世界はやはりインバウンド人気が高いスポットらしく、串カツテーマパーク色がより濃くなっておりました。

かつての浅草裏をコンパクトにしたような商店街も、レトロを売り物に観光化が進んでおります。

将棋の駒は吹けば飛んでしまったようで、かつての将棋センターが串カツ屋になってたり、地元のエグい生活濃度が薄まった分、外部の我々にはとっつきやすくなってきたのかも。

ただ、大通りを挟んだ先の西成エリアは、貧民街で育った私もまだまだお肌がヒリつく緊張感。

横浜の寿町はかなり腑抜けた介護の街になってきましたが、こっちは現役最前線のヤバみを感じますね。

しかし、たかだか1kmくらい移動しただけで、生活環境のこの落差よ! フェスティバルゲートのジェットコースターか!

かつて「松坂屋大阪店」として建設され、国の重要文化財にもなっている「高島屋東別館」

なんば駅からはちょい離れているので、あんまりうまく活用はされておりませんが、3階に入場無料の「高島屋史料館」があって、ここは穴場の観光スポットです。

建物や高島屋の歴史についての展示の他に、収蔵する美術品や企画展も結構しっかり見ごたえがありますよ。

「なんばグランド花月」では新座長それぞれの新喜劇や、件の見せ算、和牛のおそらく最後だった舞台を観ることができました。

繁華街に、気さくな常打ち劇場があることの大きな価値。

大好きだった宝塚はもはや当日券でふらり観られるものではなくなってしまったので、関西旅行では、よしもとだけが楽しみです。

飲食巡りでも、芸人さんが通ってそうなお店をいくつかピックアップしてみました。

あとはカレーか。

昨今ではスパイスカレーの聖地といわれる大阪です。

でも、そのベースには気さくに食える旧来のカレー専門店の文化が分厚く横たわっているのではないかと感じますね。

万博は失敗しそうだけど、どうしようね?

ミャクミャク様の像だけはずっと飾ってて欲しいけどな。

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