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札幌・元町「アジャンタ 総本家」の とりかりぃ

札幌のご当地食といえば、味噌ラーメンという意識で時が止まったままなのよ。

スープカレーなんてのは、新参の流行じゃねーかと侮っておりましたら、遠く横浜にも聞こえる大ブームになってから、すでに2、30年は経っている計算となり、オジサンの背筋は雪まつりのように凍っているところです。

今日では多彩に発展した文化だし、本来なら、札幌の食べ歩きはスープカレー店巡りをすれば十分な撮れ高が期待できるところ。

しかし、いかんせん、個人的にはあんまり好まないというか、いや、おいしく完食はできるのだけど、なぜか不思議と後ひかない食べ物なんだよね。

せっかくなので、1店ぐらいはと思い、スープカレーの始祖といわれるお店にやってきました。

1970年代に喫茶店「アジャンタ」が提供した ”薬膳カリィ” が、サラサラ汁に飯を浸し食べるスープカレーのルーツなんだって。その後、バジルを散らすトマトベースのスープやスリランカやインドネシア料理のエッセンスを加えるお店など、様々な流派が現れ、ときに統合分派しながら、今日に至る流れとのこと。

ちなみに「アジャンタ」も、ご家庭の事情で今は2派に分かれて営業しているようですわ。

古いスープカレー店は札幌の繁華街ではなく、ちょい離れた場所で営業していることが多いみたいです。こちらへも、途中になんも無ぇ幹線をひたすら歩いてきたのだけど お店の看板の電気が消えてたから、一瞬血の気が引いたぜ。

周囲は商業施設も固まる交通量の多い場所で、お店もゆったり開放的でとっつきやすい造り。ただ、夕食のメインタイムにしては、だいぶボチボチな営業状況でしたね。 

具は柔らかく煮えた小ぶりなチキンレッグ2本に、甘い人参、ピーマン。

元々は出汁ガラだった丸鶏や野菜を、捨てるくらいなら食わせろよと言われたことで、このような豪快なスタイルが形作られたようなのです。

ベーススープは比較的マイルドで野菜の甘みを感じるもの。元々が薬膳スープに、インドカレーの要素を加えたもので、普通のカレーではあまり感じないような、ほろ苦の薬風味が特徴かな。

ただ違和を感じるのははじめだけ。諸々がリッチに進化している今日においては、だいぶシンプルな味わいで、ほどほどの個性を漂わせつつも、源流の姿、ベーシックを感じるカレーでした。

ご飯は少なめでオーダーしましたが、スープ鉢gはデカいし、むしろ飯大盛りで食うべき品なんだよな。

店員さんの挨拶や対応は感じ良きものです。ただ、厨房でやけに荒ぶってるのがいるし、店の一角ではうーうー唸りなながら、ガツンガツン仕込みしてるし、独特な環境のお店ではあるようですね。その辺の問題かな。

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