地味な仙台銘菓、支倉焼のお店です。
北目町通りに立派な本店を構えておりますが、ここまでわざわざ詣でる必要はありません。
なぜなら、扱う商品はただ一つだから。
パッケージ色で、あんこの違いを匂わせつつ、実は一種類しかない支倉焼です。
表面に商品名のレリーフを刻んだ洋風饅頭。
クルミ粒を散らした白あんを、バター風味の小麦粉生地で包んで焼いたものなのよ。
スペック的には、全国どこにでもあるような昭和の量産品に思えますよね。
しかし、食べてみるとちょっと違う。
柔らかな口当たり皮と、スイートな餡がしっとり馴染んだ薄焼きがちょうどいいな。
数多新参が趣向を凝らす中で、未だに駅やデパートの売り場にしっかり食い込んでいるのが不思議に思えるけど、これはこれで完成しており、決して馬鹿にできないお菓子です。
濃く淹れたお茶といただくと、あらためて旨いわ。
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