素晴らしく面白いタイトルが浮かんでいたのだけど メモる前にすっぱり忘れておりました。
なんだかすんごく悔しいので、今回は冒頭でワンパンチ決まったことにして読み始めてほしいのです。
ところで皆さんは御存知だったでしょうか? ラムちゃんが宮城県民だったことを。
無知な私は、語尾に「だっちゃ」をつけてしゃべる宮城人を、痛々しいるーみっくヲタだと白眼視してしまった過去の罪を背負って生きております。
そんなこんなで、久しぶりに訪れた仙台編。
はるばる東北本線で下ってきた民が「こんだけ乗ったら、もう東京に着いたやろ、ここが東京やろ」って位置にある、偽の首都。
なんでもあるようで、なんにもないような・・・
もはや、牛タンもずんだも伊達さゆりちゃんも東京に出てきてるしな。
関東在住の我々にとっては、ちっとも異邦に訪れた気がしねぇ、旅情盛り上がらぬ都市なのですよ。観光というよりは、もっぱら出張先のイメージか。
でも、しょうがねぇのさ。
全国のモンベルストアを巡るスタンプラリーの最後の一つを押さにゃならん使命があるから!
旅先が西に偏りすぎたせいで、結局2年もかかっちゃったけど、サンドの二人のおかげさまをもって、記念のセブンスターTシャツとワッペンをゲットすることが出来ました。
今回の旅はこれにてお終いです。
というわけにもいかんか。
かつて、復興マネーの多くを飲み込んだイケイケな仙台でしたが、いいかげん一段落したのかも。
一等地に放置された「さくら野百貨店」の跡地が進捗していないのも気になりますし、今更ホテルとオフィスのツインタワーが建つ計画は供給過剰な気もします。
それでも、繁華街には百貨店「藤崎」と「仙台三越」がぼちぼちと営業中。駅前には、でっけぇ「ヨドバシカメラ」や「S-PAL仙台」「仙台PARCO」に、オレたちのサブカル城「エンドーチェーン EBeanS」があって、大抵のものが揃う都会ではあります。
街中にも、ほどほどのビルやほどほどのマンションが建ち並び、110万人に迫る人口を堅調に維持。
冬が寒ぃ以外は、ストレス軽めで暮らしやすそうな街ではありますよね。
駅前から一番町の繁華街を貫くアーケード商店街にも衰退の気配は漂わず。
平日の昼間っから、かなりの人出がみられますが、おそらく、地下鉄など公共交通がイマイチ役に立たんから、職場やお店に向かう半端な距離も、歩いてしまう市民が多いんじゃなかろうか?
ちなみに 「平塚の七夕飾りは、月遅れで開催する仙台の奴らが使い回すんだぜ、フフフン」 という話はどうやらデマらしいので、神奈川県民は調子に乗らないよう!
そもそもが仙台を真似た祭りで、本場はビニール飾りのごとき野暮なもんは使わんらしいのよ。
国分町などの歓楽街は、未だコロナ禍からの回復には至ってないとのことですが、こちらもそこまで景気悪そうには見えませんよ。
戦後から続く、例のいろは横丁も顕在で、夜のはしご酒も楽しそうね。
”杜の都” と呼ばれる仙台。
市街地からちょっと歩けばもう山だし、街中にも緑が多いのが特徴です。
仙台藩の時代から、武家屋敷に木を植えることが奨励されていたらしく、そうした屋敷林の名残りや、戦後の都市計画で積極的に行われた植樹などが、現在の景観につながっておるようですよ。
立派なケヤキ並木の定禅寺通りなんか、表参道のごとき雰囲気よね。
ただ、ここが商業のメインストリートになるわけではなく、どっちかっつーとアーケードの方が好まれているところはもったいないなぁと思うけど。
できれば爽やかな初夏に訪れたい街。
ゆったりとした道路には街路樹が茂り、決して名所にはならん規模の公園が街の各所に配されております。
市内に10もの大学を擁する学都でもあります。
その中でも青葉山を本拠とする「東北大学」がステキで、天気さえ良ければ、植物園や博物館をゆっくり覗いてみたかったんだけどなぁ。ずーっと雨だったんだよ。
そして、学生の街に欠かせないのがバカ盛りなお弁当屋さんで、もしかしたら、仙台のソウルフードとしてふさわしいのは、からあげ弁当なんじゃねーかと密かに思っております。これもまた、全く追えませんでしたけどね。
どこぞに牛タンを食べに行く程度であれば、中心市街は平坦なので、数多設置されたシェアサイクルの利用が便利。、ヒマなら全然歩けるコンパクトな規模でもあります。
ただ、観光スポットがな・・・
トクだ値どころか、往復の新幹線に席を確保するだけでも大変だったのに、観光客たちはどこへ遊びに行っているのか? どうやって日中を過ごすのか? とにかく、仙台市街にはなんもないんだよ。
広瀬川流れる岸辺。
重い後悔を背負いながら、参道を登るデブ。
つかの間の晴れ間を狙って、伊達家三藩主が眠る「経ヶ峯伊達家墓所」にたどり着きました。
アクセスはやや面倒なのですが、山間の静寂な雰囲気を味わえるスポットです。
藩祖、伊達政宗が眠る「瑞鳳殿」
国宝に指定された後に、他の霊廟とともに空襲で焼けちゃったのだけど、昭和54年に再建されました。
一応”るーぷる” という観光巡回バスも運行されているんだけどね。
1周80分の一方通行で非常に利用しづらいのよ!
とりあえず、めぼしい場所を一筆書きで繋ぎましたってだけで、観光客がまずどこに行きたいのか、どうまわりたいのか。その間の滞在時間や食事買い物などさっぱり考慮しない路線でさ。
それでも、仙台城跡に行くには、るーぷるに乗るしか手段がないから、駅からギュウギュウ詰めになります。
”仙台城はありません” という身も蓋もない看板も立っております。
実のところ、仙台城跡にはお城やそれらしい施設は、なんも残っていないの。
本丸は明治になって軍に接収されて壊されちゃったし、二の丸も火災でほぼ全焼。残った施設も空襲やら失い、現在では大広間跡の基礎がちろっと見えるくらい。
結局、みんな、これを撮影して、すごすご帰るだけの場所なんだよな。
悔しいので、レアな尻からショットも載せておきますね。
ちなみに青葉城恋唄の奴らも、広瀬川の岸辺からこっちには登ってきてないからね。
我々は仙八先生のイメージ操作に騙されているのよ。
まぁ景色はいいから、かんべんしといたるか。
帰路は石垣を見物しつつ、歩いて下ってみます。
東日本大震災に続き、2022年の地震でもがけ崩れがあり、石垣は未だ修復中。
昔から、地震等の被災が多い土地らしくて、本丸御殿等の再建もなかなか難しいようですね。
麓の仙台城三の丸跡に建つのが「仙台市博物館」
常設展示はやや食い足りないくらいですが、例の鎧も展示されておりますし、素通りも出来ません。
かつてのお掘であった五色沼は、日本のフィギュアスケート発祥地なんだって。へぇ~。
お隣の片倉家の屋敷跡に建つ「仙臺緑彩館」は何の施設かよく分からんけど、七夕飾りや青葉まつりの山鉾が展示されておりました。
んなかんじで、旅を振り返ってみると、けっこう滞在したわりに、さっぱり観光できてなくて草。
ずーっと雨振りだったから、松島や秋保温泉に足を伸ばすのもやめちゃったんだよな。
どう過ごせばよかったのか? 杜王町の聖地巡りとかすればよかったのかな?
魚臭いメロンブックスがある仙台朝市商店街。
今年のサンマは絶望的に痩せているようだし、ことさら地場の取り扱いが多いわけでもなく、あんまり観光して楽しい場所でもないんだよな。もっとそれっぽい飲食があればな。
一方、スーパーに牛タン一本が丸ごと列んでいるのはご当地らしさか。
我々が望む飲食やお土産は、全て仙台駅に揃っておりまする。
街に出なくても事足りるし、なんなら、あの騎馬像まであるからね。
仙台といえば、牛タン、ずんだもち、萩の月など、全国知名度のグルメが様々。
それらの影に隠れておりますが、実はラーメン屋がやたら多い街でもあるのよ。
ただ、その様相はなんでもそろった大都市型で、ローカル色はことさら強くありません。
仙台ラーメンをあえて挙げるなら、地味なあっさり中華そばなんだろうか。中年には沁みる味です。
表の名物である牛タン店は、流石に多すぎるだろってくらい街中に溢れており、こりゃ観光客だけにとどまらず、地元民も常食してるんだなって思います。
一方で、チェーン店が強いことから、そんなに差がつかん料理でもあるのかな?
やっぱり、食べ旅のテーマを持たぬままになんとなく来てしまうのは、良くないな。
コメント一覧
仙台土産で秘かに好きなのは白松がモナカの黒胡麻味です。
あれ美味しいんですよ。
>のあきちさん
今回は買ってこなかったのよ~
こっちのデパートでも売ってるからね。