福富町コリアンタウンにあるオレ達の洋食店。
アングラなロケーションも特徴的なのですが、古いお店があまり残っていない横浜において、戦後洋食の息吹を伝える希少店です。
ぶっちゃけ、イタリア要素は薄いんだけど、進駐軍とともに米国から渡ってきたイタリアンから、さらに転じた洋食みたいな感じなのかな。
かつて「イタリアンキッチン」というお店があり、そこから分かれた系統なのだと聞きますよ。イタ飯以前の昭和の横浜には、中華料理店やギリシアバーだけでなく「オリヂナルジョーズ」や「ローマステーション」、本牧あたりで角ピザを出す「イタリアンガーデン」等のジャンルも一定存在したんだろうね。
当店は地元でバカ安ランチのお店としても有名でしたが、代替わりで諸々整理して、普通の洋食屋さんになりました。客足も往時よかだいぶ落ち着いて、利用しやすくなりましたね。なんと、荷物に籠が出てくるしさ!
店主のホンジャマカもだいぶシュッとなって、クッソォ! マヂかよ! 私も見習わなくては!!
ミニハンバーグとチキンカツとのいわゆるスペシャルセットです。
かつて、当店にはゆで卵のスライスを乗せたミニバーグ3個という、謎メニュー、ハンブルジョワーズがあったのですが、あれにもアメリカ渡来の古式ゆかしきルーツがあったらしく、やはり侮れません。
この深い色のソースはボロニアソースというらしく、一般的なデミからコクだけ取り出したような独特なもの。オッサンにはやや重くも感じられるようになってきましたが、揚げ物にどっぷりかけられる様は古式よな。
一方、ハンバーグなんかはむしろ食べやすくというかより今風おいしくなってきている気もします。
そして、余ったソースに絡める白スパの楽しみよ。付け合せのスパだけ大盛りする謎オプションもあって、実際、頼んでいる人もチラホラいるのですが、その気持ちもわかります。
ここは白米もおいしくてさ、未だ満足度の高いランチなのよ。
コメント一覧