せっかく長崎に来たんだから、お茶休憩でカステラをハムハムしたい観光客は多いでしょう。
いかんせん、イートインできるカステラ屋さんはあんまり無いんだよな。
ほかほかふわふわなの焼き立てやアレンジメニューも、別の魅力があると思うんだけどなぁ。
もはや店内では焼かず、販売特化の設備に転換しているとか、寝かせた後に販売するものなので作りたてのメリットが薄いとか、そもそもロコにとっては店で食うお菓子ではないのかもしれませんね。

御三家の中では「松翁軒」が唯一、カフェを併設しております。
天和元年からの歴史を持つ老舗で、市外では博多駅にしか出店していないから、こちらの商品は長崎土産好適品でもありますよね。本店では試食の接待もあるしさ。
本大工町で創業の後、現在は長崎市役所のお隣にどーんと本社を構えております。

2階の喫茶室は長崎らしい異国情緒漂う雰囲気です。
階下の売店とともに改装したばかりのようで、大枠こそ変わりませんでしたが、かつての”喫茶店”から”喫茶室”にランクアップしたような印象よ。店舗入口にはテイクアウト用のスタンドもできておりましたし。
メニューはカステラ等の焼き菓子とドリンク類という、シンプルな内容です。
まずはつきだしの、きなこぼうろとほうじ茶から。

五三焼カステラをいただきました。
五三というのは卵黄と卵白の比率を示しており、要はリッチな品ってことですわ。
いやー、きれいな黄金色じゃんか。
生地はきめ細やかで、フォークを入れるとどっしり返ってくる糖の弾力よ。
お味はしっかり甘いんだけど、重すぎず、上品に口どけていくし、なるほど、これは貴族のお菓子だわ。
ちなみに本店限定商品は、この五三焼カステラの特装版のみでした。
ところで、当店が元祖であるチョコカステラを考案したのが、明治中期ってんだからすごいよね。
喫茶では、通常のカステラとチョコラーテの合盛りもいただけますが、季節の緑茶味も含め、どうせなら全種類盛り付けてくれよと思う甘デブなのです。だって、全部食いたいから!
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