松本滞在中、安曇野にもちょこっと足を伸ばしてみました。
ほんとは上高地に行きたかったんだけど、バス便が少なくって、席が確保できなかったのよね。
渕東なぎさが描かれた大糸線に乗っかり、松本駅から30分弱で、起点となる穂高駅へ到着します。
安曇野観光の中心施設である「大王わさび農場」
私だけ一度も行ったことがなかったので、付き合ってもらったのですよ。
湧き水が爽やかに流れるわさび田なぞを眺めつつ、つかの間の涼をえようじゃねぇかという算段です。
うっそーん!
日本最大規模というわさび田が、一面、真っ黒じゃんか~!
どうやら、わさびってやつは直射日光にすこぶる弱く、春先から秋にかけては、このように寒冷紗で保護する必要があるんだそうな。
つまり、一番見たい時期に、すっぽり布で隠されてしまうジレンマなのよ。
もちろん、わさびが全く見えないわけじゃないんですけどね。
水辺に降りて、ちべたーい湧き水に足を浸したり出来るスペースなども設けられております。
広い園の敷地には、レストランや売店、微妙なアートなどがところどころに設置されているんだけど、なんだかエグい雰囲気だし、ぐるりと巡って楽しい場所でもなさそうなんだよな。
ちなみに、お昼は名のわさび丼でしょうがねぇなって思っていたら、まだ正午前だってのに、本日分の生ワサビが売り切れて、以降チューブになる旨が掲げられ、さすがに唖然としましたわ。こんなに作ってるのに、マヂか。
年間約120万人という訪問客も、少なからず、がっかりして帰るんじゃねーか?
さて、気を取り直して。
徒歩旅の場合は穂高駅前でレンタサイクルを借り、大王を目指し、穂高川沿いを帰ってくるのが安曇野観光のモデルコースです。
駅の近くには、日本アルプスの総鎮守たる穂高神社がドーン。
こちらにはエグい太さの神木がある他、”ものぐさ太郎” のモデルが祀られているとも伝わっております。
履くと願いが叶う巨大な”吉祥仁王様の下駄”が置かれた東光寺の門前。
有名な道祖神などを横目に見つつ、道中をチャリチャリと進んでいきます。
生憎の天候でありましたが、都市の掃き溜めに暮らす我々にとっては、こういう田園風景の中をスーッと走れるのは、何よりの観光経験なのよ。
まぁ、周囲はそれなりに宅地化されており、全部が全部こういう風景ではないんだけど、レンチャリ屋のおっちゃんが大変手慣れており、ルートを記した地図と共に、おすすめスポットをガイドしてくれるので安心です。
なお、駅から大王までは緩やかな下り坂なので、帰路を考えると電チャリのレンタルが無難かもしれません。
どこzの修学旅行生たちは、ウォーターアクティビティを満喫中。
市内には大王以外にも中小のわさび畑やマスの養魚場などがたくさんあるようですね。
天候の影響もあるのでしょうが、水路は場所により、白濁していたり、透き通っていたり。
サイクリングは気持ちいいのだけれど、道中、カフェや食事処が無いのは、マヂ困るのよね。
昼までに駅前に戻るか、食ってから出発するのをオススメします。
帰りに碌山美術館にも立ち寄りました。
ご当地出身の名士、新宿中村屋ともただならぬ縁を持つという、苦悩の彫刻家、萩原碌山らの作品が展示されております。
他にお客さんがおらず、贅沢な貸し切りとなりました。
軽く一日過ごすには、のどかないい場所でしたよ。
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