2023年8月までの記事を =懐古編= https://taputapu.info/archive に移設しました。
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【食べ旅・松本】 路端の水を啜る旅

あずさ9号で、夏まだ浅い信濃路へ旅してきました。

新幹線に慣れてしまうと、特急も男への未練を残すようなトロトロ運行に感じて、えっれぇ遠いのね。

それにしても、新宿に朝8時に来いなんて傲慢、起きられるかっ―つ―のよ!

若いころは避暑やスキーに訪れることが多かったため、旅行というともっぱら長野県のイメージなのです。

松本にも行き帰りに立ち寄る機会はあったのだけど、ゆっくり泊まるわけでもなく、お店や観光スポットにピンポイントで訪れる形だったので、意外と街のことは知らないんだよな。

やはり車でまわってこその地方旅でもありますけど、現地の生活感に触れるとい点においては、のんびり歩くスピードが適しているのかもね。

長野県第二位の都市である松本市。

学業や芸術に熱心な歴史ある城下町で、山に囲まれた豊かな自然と精密機器やメディカル系の産業を擁する、けっこう良い街だと思うのですが、それでも市街の空洞化はすすんでいるようで、かつて、イキリたおしていた時代の痕跡も見せつつも、ぼちぼちくたびれはじめた風景です。

やはり、新幹線が通るか否かでもって、ライバルの長野と差が開いた感はあるよな。

逆に、アクセスいまいちゆえ、インバウンド等に荒らされず、ほどほど過ごしやすい観光状況は維持できているのかもしれません。

蔵造りの建物がならぶ中町通りや、対岸のなわて通りが観光街になっており、食事やショッピングが楽しめます。

ウリの”民藝” については、長野よか他所の産品が多いので、ちょい肩透かしな部分もあるけどね。

街中には見どころがコンパクトに配されているので、徒歩十分に観光できるし、歴史の奥行きを感じられる場所。

そして、湧き水の都なのよ!

美ヶ原など周囲を囲む山々から流れ込む伏流水が、町のそこここからドブドブ湧き出しているんだわ。

近年は自治体等により水場がキレイに整備され、湧水巡りのMAP等も作られております。

試しにいくつか巡ってみたのだけど、いやぁ、すごいわ。ここまで豊かだとは!

これらは散策の通りがかりに撮影できた分だけで、まだまだ巡りきれておりませんからね。

ただ湧いてるだけでなく、飲める水が多いのもうれしい!

口当たり柔らかくて、とってもおいしい冷水なのです。

なお、地元の通によると、場所ごとに成分や味わいが異なるようで、それぞれお気に入りの水場があるのだとか。

のどが渇けば、すぐそこらから汲めるので、松本市街で暮らすなら、飲料自販機なんて不要だわ。

そして、なんといっても松本城がカッコいい!

黒と白のシックで美しいコントラストよ。

こちらも国宝に指定されている五城の一つです。

信長の野望でいうところの深志城な。

元々、小笠原氏の建てた城で、戦国の紆余曲折を経て、旧領を回復した小笠原貞慶が松本城に改名。その後に入場した石川数正が今の天守の基礎を築いたといわれております。

重厚な木造。

やはり狭くて急な階段を決死の覚悟で登ってきましたよ。

家光の接待のため、あとから作り足されたという月見櫓が、雰囲気変わってて面白いよ。

ライトアップされた夜景も素晴らしいので、ぜひお忘れなく、ご覧あれ!

国宝になった旧明智学校は、補修工事中で入れませんでしたが、

歩いていると、カッコいいレトロ建築にも出会える街です。

首都ではほぼ消えてしまいましたが、こちらではかつての先端文化へのあこがれがそのまま保存されています。

リニューアルオープンしたばかりの松本市立博物館は気持ちの良い空間。

展示内容はやや軽めではありますが、旅の合間にちょこっと立ち寄るにはちょうどいいくらいかもな。

”一方的な”などと挟んで、おどけておりますが、内心はガチガチのガチな敵対心かと想像します。

真面目をこじらせたイメージはありますよね。

松本市美術館は、草間彌生氏がご当地出身である縁がとにかく強力すぎる!

ボリューム大の草間常設コーナーが設けられており、そこだけでも、しょぼくれリベララルな横浜トリエンナーレとは比べものにならんくらいの見ごたえがありました。

なお、今回はコブ付き旅なので、食べあるきの成果はちょぼちょぼです。

大衆食の分野でもポテンシャルを秘めた街なので、いずれまた、単独行にてリベンジしたいのです。

今回は3週ちょいで終わらせる予定なので、お楽しみに~

コメント一覧

  1. より:

    湧水スポットなんて、横浜だって日ノ出町の大岡川沿いとかにあるじゃん!
    フリーダムな感じのおっちゃんが洗濯してたりするけど。

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