日南市にある飫肥は、飫肥藩5万1千石の城下町。
武家屋敷や雰囲気ある町並みが残っているらしく、宮崎市街には足りない歴史観光要素を補うスポットとして、一足伸ばしてみようかなという候補地に入っておりました。
宮崎駅からも日南線で1時間強の程よい距離ですが、やはり電車は少なく、行きも帰りも実質1本きりという誤算。
そして、雨雲がずーっと晴れない旅でもあったので、やっぱり、めんどくせぇなぁと見送って、結局、宿でグダグダと二度寝しちゃったんですよね。老いたなぁと情けなくも思いますよ。

観光はまぁ諦められるとしても、心残りは食の名物。
現地では食べ歩きのまちおこしを進めており、引き換えクーポンのついた観光マップまで販売されている様子。
いくつか面白げな食べ物もあったのです。

そしたら、名物の一つである、おび天ぷらのお店が、空港に出店してるじゃない!
要冷蔵の品なので、下手に現地から担いでこなくてよかったなと結果オーライですよ。
おび天は、簡単にいうと豆腐の入ったさつま揚げ。
日南海岸に水揚げされた魚のすり身と豆腐、黒糖、味噌などを練った種を、木の葉型にまとめて揚げており、豆腐が入る分、一般的なさつま揚げよりソフトで、ヘルシーな印象です。
お土産屋さんでは真空パックされた冷蔵商品がならんでいることが多いのですが、さつま揚げ同様に色々種類があって、空港のお店では、その場で揚げたをお好みで詰めてもくれるようですね。
ただ、今回購入したような定番品の箱詰については工場で揚げて運ばれてきたものかも。
一応、夜までなら常温でも持ち歩きが可能とのことで、お店では保冷剤の販売もありませんでした。念の為、隣の鶏屋で買ってつけておいたけどね。

こと玉子好きな私が無視できない、江戸時代から伝わるという厚焼き玉子も飫肥の名物です。
これは卵液を入れた大鍋を上下から加熱して蒸し焼きにする製法みたいなんだよね。
”プリンのような” と表現されることが多いようですが、そんなヤワではなくて、レトロな堅焼きプリンをさらにしっかり固め、甘みを抜いたような独特な仕上がりでした。
お味はほんのりと甘いのだけど、一般的な玉子焼きやおかず的なもんを求めて食うとなんだか違和感が残るような、不思議な玉子焼だったな。わさび醤油があうかも。
あとは ”飫肥のせんべい” ってのもあったのだけど、山形屋に限定入荷してたのを買い逃しちゃったのよね。
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