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長崎・めがね橋の「岩永梅壽軒」でカステラ一号、もしほ草、舶来焼

長崎といえばカステラよ!

関東のデパートにも支店を出すような有名どころがずらり本店をならべる街です。

ただ、京都の和菓子屋さんのように、奥の工房で職人さんたちがせっせと手焼きしているようなお店は、だいぶ少なくなっているみたいなんだよね。

郊外の工場である程度の規模を生産して、全国の流通にも乗せるカステラは、もはや現地でしか得られない名物みが薄れているのかなとも感じます。

眼鏡橋からもほど近い中通り商店街にある「岩永梅壽軒」は天保元年創業という老舗。

昔ながらの製法でカステラを焼いている希少なお店です。

仕込みにあてるためか、お店が開くのは月水金土のみ。

カステラも受注生産なのですが、若干の余剰分を当日販売するらしく、念の為、開店のかなり前に覗いてみたら、すでにこの行列なのよ。その後もどんどん列が伸びて、店頭に積んである分は瞬殺だろうなって状況でした。 

ちなみに現在はさらに需要が逼迫しているようで、カステラは店頭のみの予約受付で、半年から1年の待ちとなり、当日販売も整理券になっていると書いてあるわ。

かろうじてのゲットに胸を撫で下ろすデブなのです。

この切り立ちの美しさよ!

ほんのりオレンジがかった黄身色が、すんげーおいしそうだね。

口当たりはしっとり優しくて、ケーキらしいほどよき弾力があります。

甘みはスッキリして、ホワンと良い香りが鼻に抜け、もちろん、ザラメも楽しめます。

気張りすぎない、直球ど真ん中なザ・カステラなのよ。 

すごくおいしいし、値段もお手頃。

当店の看板には”寒菊・もしほ草本家”が掲げられております。

カステラが名物になって以降も専業化せず、古い伝統菓を守る姿勢がうかがえますね。

明国渡来という寒菊はレア商品らしく、この日の店頭には無かったのだけど、文明堂で似たお菓子を見つけたので、また次の記事で。

もしほ草というのは薄い板状の求肥で、昆布が練り込んでありました。

古の製塩風景をモチーフにした、私が苦手な海の香のお菓子よ。塩の代わりに砂糖がたっぷりまぶされているのがご当地っぽさよね。

古いものだけでなく、新しいチャレンジもあるようです。

舶来焼はお店オリジナルの”カステラあん”なるものが気になりました。

蜜を感じるようなスイートな甘み。

中は砕いたピーナツ入りの白あんで、これがカステラ餡なのか??と訝しみながらいただいてたら、いやいや、皮の桃山生地の方に練り込まれているのかよ! やけに黄身風味が香ばしいなと思ったわ。なんなら中の餡なしでも良いくらいだな。 

舶来焼珈琲の中の、はっきりなコーヒー風味な餡も意外なタッチで面白いです。  

本来は、地元の方向けの宝物なんだろうな。

すでにだいぶしんどそうなので、私ら観光客が邪魔しちゃいけないんだろうけど、どこか一店だけ、お土産を選ぶならこちらになるよね。

コメント一覧

  1. 長くてごめん より:

    うわ~すごい!よく手に入りましたね~通販もあきらめ果てて幾星霜。。。記憶がわらわらよみがえりました。店頭で頂いた、切り落としよりもごく小さいカステラ欠片でしたが、他と違う!ものすごくおいしかった!のを覚えています。カステラの店舗が街中にこんなに多くて店ごとにこんなに違うのかって、長崎に行かなきゃ知らんかったよ。
    あ~実物見たい、食べたい!

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