喫茶店が多彩な街はステキよね。
食事のように必需とはいえない喫茶に対して、それなりのお金や時間を費やせるということは、仕事や生活の余裕、その街の文化成熟度を示しているように思えるのです。
我が横浜はどうかというと、もちろんお店が無いわけではありませんけれど、ぶっちゃけ、他の大都市に比べると充実しているとは言い難いのよね。

この日もどっかに良い茶どころねぇかなとスマホを見ていたら、グーグルマップにそれっぽき菓子の写真が見えてさ。
導かれ、たどり着いたのが、まさかのエイトセンターかよ!
都橋商店街等と同じく、野毛あたりの闇市を押し込んだという雑居ビルよね。

よく見ると、さり気なく看板が出ておりましたが・・・
いやいや、これで喫茶が営業中とは気が付かんだろ! 隠れ家すぎるな!

お店は地下の奥深く・・・
さすがにもう古すぎて限界やろって環境ですが、安価な賃料、コンパクトなスペース、サブカル的な魅力が混じり合って、ここで新たにチャレンジしてみようという店主もわりといるようです。

ここかぁ・・・
は、入りづれぇ・・・
でも、勇気を持って扉を開けてみると、中は相当カッコいいな。
ランプのような温かな光と柿渋の木板に囲まれた落ち着く環境。
店内に置かれるものはシンプルに厳選されており、小さなコンロの周囲には開化堂とかの銅の道具がきっちりならぶ、美学を感じる空間です。
そして、迫力ある音量で流れるジャズなのよ。
私は酒や音楽はなんも知らんのだけど、オーディオは見るからに立派だし、くるくる回るレコードがゆったり癒やしてくれるような気がしますな。
うわぁ驚いた。こんなお店があったとは。

珈琲はオッチャンが手回しでゴリゴリと豆を挽くところから始まり、丁寧なハンドドリップで淹れてくれますよ。
ブレンドは苦みのある複雑な味わいで旨いですね。
はちみつチーズプリンも、コクのあるねっとりな舌触りにはちみつの甘い香りが抜け、軽くないお味。
その他、若干の酒やツマミも提供しており、ゆっくり音楽を楽しみながら舐めるようにチビチビいただくのが良さそうですね。
4席程度のごくごく小さなお店ですが、たどり着けたら幸運です。
コメント一覧
スゲー! こんな喫茶店がよりにもよってエイトセンター地下にあるのか。 世の中にはいろんな店主さんがいるんだねぇ。
エイトセンター、懐かしい
わるい思い出しかないけど 笑
めっちゃシブいお店