横浜にはろくな名物がないので、あえて ”我が神奈川” と範囲を広げちゃうのだけど、近年注目を高めているお菓子に「鎌倉紅谷」の ”クルミっ子” があります。
クルミの産地であるスイス、エンガディン地方の郷土菓をルーツにした焼き菓子で、これがなかなか手に入らねぇんだよな!
横浜高島屋にある常設店でさえ、買いに来た婆さんたちに「開店前に列んでいただかなくては・・・w」などと店員が苦笑いをうかべる状況がずっーーと続いておりますが、商品の供給もおぼつかねぇくせに店を増やしたり、地方への販路拡大に熱心だったりする飢餓商法には、好感がもてないのよね。

エンガディナー風の名物が存在するのは、どうも鎌倉だけではなかったようですよ。
もちろん、コンディトライ系のお店の焼き菓子コーナーにシレッと混じっていたりもするんですが、諏訪湖畔の岡谷市に本店を構える「ヌーベル梅林堂」が、”くるみやまびこ” という商品を古くから販売し、モンドセレクション最高金賞20年連続受賞というビミョーな栄冠を輝かせているのです。
諏訪湖エリアの主要なお土産店ではどこでも扱うド定番なのに、今まで食べたことがなかったのが恥ずかしいな!

キャラメルで絡めたクルミを、クッキー生地で包んで焼き上げたお菓子です。
クルミっ子が端を切り落とし、二口サイズの直方体に仕上げているのに対し、くるみやまびこは、そのまま輪切りにした横長形で食べごたえあるサイズ。
注目は八ヶ岳の牛乳を煮詰めたという当店のキャラメルです。ミルキーでネットリ柔らかなのが特徴で、とろける分、クッキー層も厚めにしてきっちり封じ込めてる感じ。
やっぱデケェという声が主流になりつつあるのかも。半サイズのくるみやまびこハーフの方がよく売れてそうな気配もありましたね。皮の比率が増える分の影響はどうなのかな?

お土産屋さんを物色していると、もう一種、似たようなお菓子が販売されていたのです。
諏訪湖の対岸にある茅野市「アニバーサリー チロル」の、くるみかれん。
こちらには全国菓子博金賞が輝いておるようですが、誕生秘話的なものは見つからないので、おそらくは後発なのかなという気がします。しらんけどね。

並べてみるとサイズや形状はそっくりです。
かれんの方は袋詰めを買ってきたせいか、クッキー部分が比較的崩れやすいコンディション。
そして、最大の違いはキャラメルで、こちらはより濃厚に煮詰め、ほんのりビターなオトナの味わいだったのです。粘土が高い分、クルミの間にも隙間ができて、サックリな食感を残しておりますよ。
なるほどな。クルミっ子も含め、三者三様でどれもアリだわ。
いつでも気軽に手に入る分、諏訪湖畔のエンガディナーの方が民に優しい存在かもね。

こちらは諏訪大社の下社秋宮です。
くるみやまびこは諏訪大社の献上菓子なんだって。
名物は塩羊羹だけじゃなかったんだな。



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長野と言ったら雷鳥の里なのですよ。