「たぬきケーキを食べに行きたい」
「・・・え? たぬ?何?」
というのが、今回の松本行の諸端だったのであります。
とりあえず、甲斐みのりは、もういい加減にしてくれよな!
昨今、婦女子共が浮かれるレトロブームにより、昭和なたぬきケーキが再評価されているようなのです。
横浜近郊にも扱うお店はいくつか残ってるのだけど「高田はイヤだ、松本のがイイ」とのこと。
とりあえず、私も遠方の旅先で、名物の代わりにカレーを食ったりして呆れられているので、何も言い返せません。
上質なたぬきが集うという「翁堂」は松本駅前に支店があり、階上には喫茶室を併設しております。
この日の到着はゆっくり昼過ぎになっちゃったので、あんまり歩き回らず、ついでにランチもやっつけようかという流れになりました。
ひなびたエントランスだし、お味はともかく、席の確保は容易だろうと見込んだわけなのですが、いやいや、とんでもねぇぜ。地元客とおぼしき皆さんで店内は満席になってるじゃん!!
お菓子屋さんの喫茶室なのに!
老若男女が無心に食らっているのは、スパゲティなのよ!
それが大皿に山となって出てきやがるもんだから、心の準備が無かった私らは唖然となりましたわ。
思い返せば、メニューにわざわざ小盛が設定されている時点で、危機センサーを働かさなくてはならなかったんだよな。そして、並盛でも通常の倍量はあるかというスパを、周囲の松本マダムたちは、なんなく食い切ってしまうんだから怖いわ。
当店のミートソースは ”トマトの酸味を効かせた特製ソース” とのこと.。
おっしゃる通り、トマト味の強いあっさりな仕上がりで、ほんわかハンバーグとも親和します。 しかし、多い!!
”オーブン使用” と注釈が付されたピラフも、大きな深皿入り。
口の中が蒸気で満たされるくらいアッツアツで供され、ところどころお焦げになっているのは嬉しいですね。
ただ、お味は、この上にホワイトソースを乗っけてちょうどいいくらいの淡味なので、卓上に醤油でもあれば助かったな。
おそらく、冬メニューのグラタンとかは旨いんじゃなかろうか。
飽きずに食べ続けられるという点においては、まんべんなく調味されたナポリタンがいいと思います。
やはり昭和な赤ウインナー入りがチャーミング。
ちなみにスパゲティはどれも細麺で押し通されているせいで、どっしりと腹に溜まりますよ。
この上、さらに大盛りを頼んでいるお父さんお兄さんもいたから、信じれれん。。パーティメニューかと思ったわ。
ドビーのような、オジサンのような・・・
1階にあるお菓子屋さんの冷蔵ケースには、たぬきの他にも様々な動物ケーキがならんでおりました。
お好みのものを選び、喫茶室に上げてもらい、イートインすることも可能です。
名前は忘れちゃったけど、これはピーナツチョコがけで、冒頭に挙げた”大人のタヌキケーキ”と共にラムボールがベースになっており、レトロなお味が楽しめますよ。
さすがサイトウ・キネン・オーケストラ縁の地。
ピンクの豚がはにかむ、森の音楽隊はロールケーキをデコした基本系です。
世界の小澤も食べたことあるのかな?
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