空港に降り立ち、まっ先に向かったお店です。
高知同様、はるばる遠征に出かけた恰幅氏が、初手にうなぎを食って利確しようとするのは、すなわち特に食べたいものが思い浮かばねぇということだったりするとか、しないとか。
もっとも、ご当地鹿児島は日本一のうなぎ養殖地なんだってよ!
主に大隈半島で盛んらしいのだけど、稚魚の集まるルートに近いこと、温暖な気候と豊富な地下水、後発ゆえ近代的で大規模な生産体制が構築できたことによって、現在では全国シェア4割を誇る一大産地になっているようです。

安永八年、薩摩藩は明時館という天文観測所を作り、従来、幕府が独占していた暦に対抗する薩摩版暦を作ったりして反骨をにじませていたんだそうな。
明時館は後年、天文館と呼ばれるようになり、その周辺は現在、鹿児島一の繁華街になっております。ちなみに明時館のシンボルであった観測ドームが建っていた場所が、この鰻屋さんのあたりなんだってさ!!
「末よし」は昭和7年創業の古いお店で、小学生ならみんな知ってる椋鳩十先生のお馴染み。地元百貨店の「山形屋」にも出店している有名店です。
なんだか悪ノリ激しい大阪のごとき店頭でありますが、行列用の椅子を見ても分かるように、平素から地元人気の高いお店のようですね。飛行機が遅れて、お昼時間はだいぶ過ぎちゃったのだけど、まだまだ席待ちが途絶えておりませんでした。
二階席もある結構な大箱ですし、ぎゅうぎゅうに詰めない方針のようで、ゆったりお食事ができました。

私は断然うな丼派でありますが、当店では丼と重のタレも違うらしく、やはり郷に従い、うな重でいただくことにしました。
別盛り重のビジュアルをよく目にしたので、これが鹿児島定番スタイルなのかと思ってたんだけど、必ずしもそうではなさそうで、丼で食ってるお客さんも多かったわ。
一匹半分の松重には、うなぎエキス入りという謎の味噌汁がついてくるので、興味津々でいただきました。エキスはぶっちゃけ分からんかったのだけど、肝の入った麹風味の甘い味噌汁でおいしかったわ。

いくぶん小ぶりで肉厚なうなぎです。
店の入口でニーチャンがパタパタと炭焼きしてるんだけど、表面はパリッと中はふんわり、具合よく焼けており、なるほどこの香ばしき食感をヘタらせず残すためには、飯に乗せて蒸さない方が良かろうという別盛りなのかもな。
ご飯は予め軽くしてもらいましたが、九州らしく甘め濃いめのタレだったので、逆に大盛りにすべきだったわ。
実は飛行機の揺れで酔っ払っちゃって、なんも食欲が無かった食べ歩きの口開けでしたが、鰻ならば都合よくケロッと食べれちゃうのは哀しき日本人の性よね。
横浜の相場よかだいぶお手頃な価格なのもうれしくて、まんまと利確成功です。


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